ようこそ。
こちらは、「ミライリフレクト」歌詞のディープな深読み解釈記事です。
公式の原作者様とは全く無関係で、あくまで影織個人の独断と偏見に基づく解釈を書いています。
※びっくりするほど超長文です。メモ書きのような感じなので、少々読みにくいかも。
全文歌詞はこちらから。
こちらの解釈を元に歌った動画はこちらからどうぞ。
概要
登場人物は男性と女性。
主人公は女性。
男性は、女性の魂のガイド的な、スピリット的な存在。
「反転」という言葉で主旋律を歌う人の視点が切り替わる。
ざっくり三行で要約すると、
・主人公は人生辛い
・自己対話(というか、スピリット的な存在との対話)した
・そのため対話を通じて内面が整い、元気になって、未来が明るくなった
ということで、かなりスピリチュアル寄りのストーリー解釈をして、歌で表現しました。
影織節(とは)が炸裂します。
お好きな方だけ、続きをどうぞ〜!
詳細
気付いた時〜 生きてみれたら なんて思う
ふと気づくと主人公の女性は(寝ている時の)夢の中で泣いている。現実が辛いから。
夢の中で思う。
何を思うかというと、「反世界」の空に生きてみれたらいいなぁ、と思う。
反世界の空には、「どうしようもない答え」というものがないので。
反世界
= 優しい空想世界。女性を傷つけるものがある世界の反対にあるもの。
※この「反世界」は、後に出てくる「反転する世界」とは異なるもので、虚像に過ぎない。
どうしようもない答え
= 私は何のために生きているの?幸せって何?など、本質に対する問いに対しての、どうしようもない答え。
「そういうことは考えず、もっと"現実的に"生きなさい」みたいな
空 = 自由な空間
空想世界(反世界)の、優しく包み込んでくれるような自由な空の中で生きたいなぁ(要するに現実が辛いから逃げたい)、と願っていた。
反世界は現実逃避の場所だった。世界から逃避するための場所なので、反世界。
本当は逃げられないとわかっている。厳しい現実下では、逃げることを願うことすら諦めているので、せめて夢の中で願う。
忘れない今日を
「今日」を忘れない、と誓っている(その理由は後述)。
突然 遊ぶ合図に眩む〜夜空の風を
「今日」、ある転機が訪れた。
遊ぶ合図
= 現実をもっと遊ぼう、この生を遊びながら楽しみ、全うしようというメッセージ
廻りそうな明日
= 目が回りそうなほどにまばゆい明日。目が眩んでる
目が眩むほど「この現実を遊ぶ」というメッセージはまぶしく見える、この女性にとって現実とは辛いものだったから。
ここで歌い方として、ちょっと驚いた感じを出している。
その時、「もう恐れないで」というメッセージを受け取る。
これは未来からのメッセージだった(ラスト参照)ので、男声がここで重なっている。
そのメッセージを受け取った時、「僕ら」が「世界の本当の反射と、夜空の風」を探し求めていたことを思い出す(理由は後述)。
歌い方として、この辺りから元気が出てくる。
僕ら = ここに出てくる登場人物二人。
世界の本当の反射
= 世界とは自分の見ているもの、すなわち内面の投影。
これまで厳しく見えていた世界(現実)ではない、本当の反射を探しに行こう。
ひいては、自分そのものを見つめ直しに行こう、と決意する。
夜空の風 = 美しく優しいものの象徴
女性が、本当は、美しく優しいものを探し求める生き方をしたかったんだ、と思い出す。
点を繋いだ 〜 明日を願えますように
過去の出来事という点を繋いで、今日がある。
そこからじわじわ未来に繋がってゆく。
遠い明日(=未来)ありたい姿を、この男性と願っていたい。という願望。
遠い先まで、願いながら一緒にいたい。
反転
ここから女性 → 男性サイドの視点に切り替わる。
同時に、描かれる対象が、世界(現実)→ 内面に切り替わる。
こぼれた星屑に届け 〜 包んでは消えてゆく
こぼれた星屑に届け、と男性が祈る。(何が届いて欲しいかは後述)
こぼれた星屑
= 過去、捨ててきた純粋な願い、希望。その女性にとって大事だったこと、その女性の中から「こうなりたいなぁ」と湧き上がってきた想像。
過去の理想
= 世の中一般がいいとしているもの、外側から与えられた評価軸など。
立派な学歴、肩書...みたいな
外から与えられた理想を追い求めたことで、星屑(楽しさとか、その女性にとっての喜び、幸せ、願い)はこぼれてしまった。
「世界の本当の反射」や「夜空の風」を探し求める生き方を、諦めてしまっていた。
過去に散らばっているその星屑目掛けて、未来からの救済が届いて欲しい、と男性は祈る。
夏の風 = 運び去るもの。優しいもの。
藍 = これは愛だよ、愛なんだよ!!!!(ろくろ回し)
男性の助けによって、過去の理想(と、それを叶えようという期待を背負い過ぎたことで負った傷)を手放していく。救済。
笑う言葉 〜 これでいいのか?
ここは男性が主旋律を歌っているが、女性の声もしっかり聞かせている。
囁いて語りかけるようなイメージで歌っている。
笑ったり、泣いたり、二人の言葉のやり取りが積み重なる。
ある時、二人でふと立ち止まる。男性は女性に対して問いかける。
これでいいのか?と。
女性も自問している。これでいいのか?と。
言葉のやりとりを通して、女性は己の過去を整理し、内面と向き合い続ける時間を過ごしている。
その時間は何も生み出していないのではないか、
本当に意味があるのか、
過去に基づく思い込みを手放しても本当にいいのか?という不安を感じて、女性は自問する。
何より、いくら内面と向き合っても、弱い自分には良い未来など掴めないのではないか、という恐れを感じていたので。
こうして男性と共に内面と向き合うまでは、世界は厳しいものだという恐れを抱いていた。
だから、世界に対峙する時、女性は立ち尽くしてしまっていた。
現実世界で、自由な未来を掴むなんて、とんでもない。
自分にできるわけない、と思ってきた。
男性はその過程を全部見てきて、これでいいんだ、と確信しながら、あえて「これでいいのか」と問いかける。
だけど今は 〜 快走
不安はあるかもしれない。
けれど、立ち尽くした過去を抱いたままで(= 世界と向き合うことへの恐怖を抱いたままで)、未来に向かって進んでみようと誘う。
なぜなら、もう一人ではないし、
世界が内面の投影されたものだと知ったから。
もしも、現実で何かが起きても、一緒に見つめることができる。
手を繋ぐ。
覚悟を決めたことで、二人で未来に向かって走り始める。快走。
辿り着いた今日が潤み 〜 僕らきっとなにも庇うことはないよな
ここら辺から歌の方も、エンジンがかかり出す。
「僕ら」という歌詞が出てくるタイミングから、女性のパートを大きめに聞かせている。二人で歌っている感じ。
これまでは(歌の一番では)、今日の積み重ねから、じわじわと未来が変わっていく感じだった。
けれど、共に手を繋いで走り出したことで、未来の現実化が一気に加速することになる。
今日が潤む = 水っぽい何か
明日を奏でる = 奏でる何か
今日から明日になる時、全く別のものに変容している。
過去と未来の連続性から脱却する。
過去の積み重ねが未来に繋がっていく、という次元ではなく、
望む未来へとワープできるようになっている。
未来を切り開く力を手に入れた今、過去の傷をもう庇わなくていい。
過去の傷に囚われずとも、前に進めるようになっている。
夜が明けるその前に 〜 言葉に乗せて
夜が明ける前
= これから未来が明るくなり始めようとしている、新しい未来を予感させる今
= 過去に囚われずに、未来に一足飛びに向かえるようになった今
君(=女性)と、男性は反転の世界を超える。
これまで、内観を続けてきた。
しかしそのフェーズは終わりを迎えて、これから二人で、自分(内側)と世界(外側)の境界を超えて、外の世界へ踏み出していく。
これまで恐れていた、現実世界に改めて飛び込んでいくことになる。
見えた何かの色
= 女性が自らの中に見出した鮮やかで明るいもの、美しいもの。
日々の意味
= 過去に積み重ねた日々に、無意味なものはなかった。全部必要な体験だった。
それらを言葉に乗せて、表現して生きていく。
「言葉に乗せて」の部分は、左右から二人の声がユニゾンで聞こえてくるのが、こだわりポイント。
今日の日の永遠を照らす 〜 明日を願っていたいんだ
ここから主旋律は二人ユニゾンで歌っている。
が、まだ男性視点なので、男声パートの方が大きめに聞こえている。
「今日の日」の部分、実は男性パートは「あの日」と歌っている。
原曲でこの箇所、「今日の日」と「あの日」が重なって聞こえた...気がするので...多分...
ここでの「今日」は、冒頭の「遊ぶ合図」に眩んだあの「今日」を指す。
この辺りは時間の流れ方がだいぶ変わってきている(未来ワープ術を手に入れたので)。
未来も、過去も、今日も全部の時間軸が一つにある ので 「今日の日の永遠」という表現になっている。
夏の星屑
= 「現実をもっと遊ぼう、この生を遊びながら楽しみ、全うしよう」(遊ぶ合図)
その願いに向けて進んでいく。
夏の星屑は過去(あの日である「今日」)に放った願いだけれども、二人は過去に向かってではなく、未来に向けて走っている。時間の流れ方が変わった影響。
遠い明日(=未来)ありたい姿を、君(女性)と願っていたい。という男性の願望。
遠い先まで、願いながら一緒にいたい。
反転
ここから男性 → 女性サイドの視点に切り替わる。
同時に、内面 → 世界(現実)に描かれる対象が切り替わる。
こぼれた想像に届け 描いたあの理想へと
視点が切り替わったので、女声パートの方が大きめに聞こえている。
精神的に成長したので、女性は前半に比べてちょっとだけ大人っぽい声になっている。
歌の一番の「こぼれた星屑に届け」と対になっている。
反転して見たことで、
私の中では、想像が星屑として存在していて、
世界の中には、星屑が想像として存在している、ということがここでわかる。
現実世界の中で、過去に捨ててきた願い(想像)は、全て己の中で星となって輝いていた。
星屑
= (一番で書いた通り)過去、捨ててきた純粋な願い、希望。その女性にとって大事だったこと、その女性の中から「こうなりたいなぁ」と湧き上がってきた想像。
= 「描いたあの理想」(過去の外側に押し付けられた理想ではなく、自ら思い描いたもの)
きっと僕らきっとミライを証明してるから
こぼれた想像(星屑)に対して、過去のあの時点では捨ててしまうことになるけれど、諦めるなと未来から呼びかけていた。
歌の一番で「もう恐れないで」と呼びかけてきた「廻りそうな明日」の正体は、未来の二人で、過去に向けて呼びかけた声。
「(自分達は良い未来にたどり着いていることを証明しているから)もう恐れないで」
と呼びかけていた。
未来への転換点となった「今日の日=あの日」を、決して忘れることはできない(歌の一番「忘れない今日を」)。
曲の終わりの方で、時間の流れが変わったことで、冒頭で歌われているしんどい状況下で、すでに未来からの時間が流れ込んでいた。
だから、しんどい現実を生きており、「今日(あの日)」が転換点とはまだ気づけないような段階で、「忘れない今日を」という言葉が出てきているし、
「そうさ 僕ら探し求めていた世界の本当の反射を 夜空の風を」という”未来を思い出す”ことができた。
ご清聴ありがとうございました。
いやぁ...我ながら、よくここまでめちゃくちゃマニアックに深堀り解釈しましたね!笑
頑張って言語化したけど伝わったかな...少しでも伝わるといいな( ˘ω˘ )
抽象的な歌詞なので、初めて聴いた時(ちょうど、半年前の自分の誕生日でした)には、歌詞の内容自体はここまで深く読み込めていませんでした。
が、何か強く惹かれるものがあって、繰り返し聴きながら考察を深めて、こんな解釈に至りました。
歌詞解釈を歌で表現するのは、すごく面白い試みでした。
楽しかったです!
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
それでは。
0 コメント