ようこそ。

こちらは、Dawnの歌詞の和訳・解釈記事です。

公式の原作者様とは全く無関係で、あくまで影織個人の独断と偏見に基づく解釈を書いています


で、めっちゃ長い記事です。

勇気あるものだけ進んでくれ...( ˘ω˘ )




歌詞意訳 全文

あぁ、進むべき道が見えなくなったら、
ああ、もうどうしようもなく絶望したら

夕暮れがあなたを引きずり込もうとするなら、
私はあなたの進むべき道を照らしに必ずや来るだろう



あなたが「ひどい状況に陥った哀れなやつだ」と言われている陰口を聞きました
あなたが「あいつは自分がどこへ向かって走っているのかわからない奴だ」と言われている噂を聞きました

だけど、あなたは今まさに生まれ変わろうとしている
だから、私はあなたの元にやってきている
夏の雨季の潮の満ち引きのように、
あなたは今過酷な試練の時にあるでしょう



あなたが試練を超えて生まれ変わる時に、
私が進むべき道を啓示するでしょう
新しい一日が始まるように
やがて光が差し込む

私がやって来たら、あなたはほっとするでしょう

あなたが試練を超えてボロボロになっても、
私はここで、それを乗り越えた先に待っているよ
お帰りなさいの印として、私はあなたの道を照らしておくね


夕暮れが迫る頃
私はあなたの夜明けになる


夜空の中で、あなたの泣き声が反響しているのが聞こえた
私はその叫びを聞いてあなたに辿り着いた

私たちが毎夜、間接的にでも出会っていたのは、運命なんでしょうか?
ただ、わたしたちはいつも希望を持っていたように思います。

多くの困難に飲み込まれるように巻き込まれ、
どうしようもないように感じる時、
その時は、私に助けを求めに来て
大いなる力が私をそうしたように、あなたにも私が進むべき道を教えてあげる

だから、恐怖や痛みがあなたから大事なものを奪うことだけは許さないで。
そうすれば、きっと大丈夫
明けない夜はないんだから



全ての夕暮れ、夜明けは昼へと繋がる。
どんな終わりもどんな始まりもいずれ自分は進む道へ繋がる。

どんなに暗い夜が続こうとも、私は必ずあなたの足元の進むべき道を照らすだろう

あなたがどんな困難に立ち向かおうとも、
私はあなたに光をもたらすために居続けるよ



あぁ、進むべき道が見えなくなったら、
ああ、もうどうしようもなく絶望したら

夕暮れがあなたを引きずり込もうとするなら、
私はあなたの進むべき道を照らしに必ずや来るだろう


全ての夕暮れ、夜明けは昼へと繋がる。
どんな終わりもどんな始まりもいずれ自分は進む道へ繋がる。




どうしてこんな訳し方にしたか、の解説

概要

基本ベースとして、聴き手の人間である「あなた」に向かって、太陽の女神が語りかけるような感じ。

一人じゃないからね!私がいるからだいじょーぶ!
あなたの使命を果たして生きてね!٩( 'ω' )و
という気持ちを伝えたくて歌っている感じです。

ここさえ押さえておけばOK。


詳細

Oh, when light has gone into hiding
Oh, when skies won't stop falling

あぁ、進むべき道が見えなくなったら、
ああ、自分がもうどうしようもなく絶望したら

光が消える、空が降り止まない(≒世界が崩壊する?)、というところで絶望していると解釈しています。



When the dusk draws on
I'll be your dawn

夕暮れがあなたを引きずり込もうとするなら、私はあなたの進むべき道を照らしに必ずや来るだろう

少々意訳。
暗くなったら、私が夜明けになって照らします、ということ。



Heard the whispers
Say you're caught in the eye of the storm

あなたが「ひどい状況に陥った哀れなやつだ」と言われている陰口を聞きました

caught in the eye of the storm = 台風の目に巻き込まれる
まぁ、台風の目の中だと穏やかなのですが、嵐の中心にいる、ということで、大変な状況に巻き込まれていると推察。

whisperは直訳は「囁き」ですが、a suggestion or piece of information that you hear privately from someone という意味もあります(以下、意味はCambridge Dictionaryより抜粋していきます)。

ひそひそ話、みたいなあまりポジティブでないニュアンスとして解釈しました。



Heard the rumors
Said you don't know what you're running towards

あなたが「あいつは自分がどこへ向かって走っているのかわからない奴だ」と言われている噂を聞きました

一つ前のフレーズと同等の内容。



Oh, but you're the tide coming in
And I'm rushing to you
Ebb and flow of the summer monsoon

だけど、あなたは今まさに生まれ変わろうとしている
だから、私はあなたの元にやってきている
夏の雨季の潮の満ち引きのように、あなたは今過酷な試練の時にあるでしょう

ここから、ちょっと歌い方を変えました。まさに潮目(tide)が変わったので。
ここまでは淡々と歌っていたのですが、ここからちょっとエンジンかけて感情を込め始めます。

tideには、潮目という意味のほか、a noticeable change in a situation or increase in a particular type of behaviour、つまり状況の転換という意味もあります。

しんどい状況におり、陰口を叩かれていた「あなた」の状況が変わろうとしている。


Ebb and...のフレーズは直訳すると、「夏のモンスーンの干満」
このまま歌詞にすると意味がわからない笑

monsoon = the season of heavy rain during the summer in hot Asian countries
ということで、夏の高潮みたいな荒れている状況のイメージです。



As a new day begins
Soon the light will break through

あなたが試練を超えて生まれ変わる時に、私が進むべき道を啓示するでしょう
新しい一日が始まるように やがて光が差し込む

この辺りもだいぶ意訳です。

直訳だけなら後半部分だけでいいのですが、前の部分を踏まえて、試練を超えて新しく生まれ変わる、というニュアンスを入れたかった。

この曲の中で全般的に、光で照らす = 私が進むべき道を示す、と解釈しています。
この曲の作者さんは海外の方で、おそらくキリスト教圏の方なので、啓示する者 = 「」を示すのかなぁ、と考えていました。

が、今回は一神教的な「神」でなく、この歌い手の太陽女神として私、という主語を置いています。



Feel the warmth of the sun
As it comes into view

私がやって来たら、あなたはほっとするでしょう

直訳するなら、「太陽が見えてきたら、その暖かさを感じてください」
私がきたら安心してね〜!という風に捉えました。

動画の中でも、この部分でsunの部分が太陽マークで照らされるようにしています。



In the aftermath I'll be waiting here
As a "Welcome back", keeping the sky clear

あなたが試練を超えてボロボロになっても、私はここで、それを乗り越えた先に待っているよ
お帰りなさいの印として、私はあなたの道を照らしておくね

aftermath = the period that follows an unpleasant event or accident, and the effects that it causes

つまり、事件とか事故とか、嫌なことが起こった後の余波。

I'll be waiting hereは囁く感じで歌いました。
As a ...という部分から盛り上がっていきます。

お帰りなさいの印として、私は空を綺麗にしておくね、と言ってます。

光 = 道を照らすものとこの曲中では解釈していくので、空を綺麗にして、光が届く状態、道がよく見える状態にしておくよ、という意味で捉えました。



When the dusk draws on
I'll be your dawn

夕暮れが迫る頃
私はあなたの夜明けになる

冒頭と同じ内容・同じ意味で解釈していますが、ここはシンプルに訳しました。

コーラスが超高音で大変だった。


Heard the cry, the cry
The cry of the constellations
Leading me to you

夜空の中で、あなたの泣き声が反響しているのが聞こえた
私はその叫びを聞いてあなたに辿り着いた

ここからのフレーズ、めちゃくちゃ訳しにくかった...( ˘ω˘ )

Heardの主語はそもそも誰なのか。
もしyouだったら、多分ちゃんとそう明示するので、太陽女神のはずです。

太陽女神は星座の叫び(The cry of the constellations)を聞いた。
それが私をあなたへと導く(Leading me to you)。

星座が叫んでいるので、この場面はおそらく夜。
しかし、太陽女神は太陽の化身なので、夜の間は空にいないはずです。

本当は、「あなた」の泣き声だったのですが、暗闇の中で、女神からは見えないので、
星空(暗闇のなかで)のなかで、あなたが泣いている声が、夜空自体が泣いているように聞こえた、と考えました。

その声を頼りに、女神は「あなた」の元へと向かっていったのです。



Heard the night, the time,
The sky like a satellite station
Our fated starry-eyed rendezvous

私たちが毎夜、間接的にでも出会っていたのは、運命なんでしょうか?
ただ、わたしたちはいつも希望を持っていたように思います。

ここもめちゃくちゃ意訳した!

The sky like a satellite stationはDeepLにかけたら「衛星放送局のような空」となりました。全然意味わからん。

satellite station(人工衛星基地)は地球と宇宙を繋ぐもの。
「あなた」と女神を夜、時、そして空が繋いでいたのかな、と捉えました。

starry-eyed の意味は以下の通り。
If you are starry-eyed, you have a lot of thoughts and opinions that are unreasonably positive, so you do not understand things as they really are:

現実を見てない夢想家、みたいなネガティブニュアンスですが、ここでは空と星とで掛け言葉
になっていることと、希望に溢れている、というところが肝なのかな、と思ったので、あえてポジティブに訳しています。

夜は太陽女神は隠れているのですが、空を介して「あなた」と間接的に会っていました。
「あなた」は泣いていたのですが、その声が、闇の中でも「あなた」と引き合わせたという点で、そこには希望があったのではないでしょうか。
「あなた」はその希望にはまだ気づいていなかったかもしれないけど。

それを、Our fated starry-eyed rendezvousと言っているのかなぁと思っています。



Caught in an avalanche
Feeling like there's no way out
So come and take my hand
I'll show you what it's like to be found 

多くの困難に飲み込まれるように巻き込まれ、
どうしようもないように感じる時、
その時は、私に助けを求めに来て
大いなる力が私をそうしたように、あなたにも私が進むべき道を教えてあげる

avalancheは雪崩の意味です。初めて知った。

ここは割と素直に解釈しています。

一点、I'll show you what it's like to be found のwhat it's like to be foundの部分。
直訳は「発見されるとはどういうことか、お見せしましょう」。
どういうこと??


ここでは、I'll show you what it's like to be found (by the God)の部分が略されていると考えました。
神に見出されるとはどういうことか。
キリスト教的な解釈でいくと、「召命」という考え方があります。

召命とは、神の恵みによって神に呼び出されること、使命を与えられることを意味します。

カトリックだと、召命とは、「伝道者として生きる使命を果たす」という限定的な意味だったのですが、宗教革命以降は、世俗的な職業を含めて、各々与えられた使命を全うすることだ、という考え方が広がりました。

さて、これを踏まえて、what it's like to be foundの部分は、神に見出される -> 果たすべき使命、行くべき道を示される、という風に解釈できます。

ということで、こんな感じの解釈になりました。



So don't let the fear and all of the pain take all that is dear, You will be okay
The night will always lead in to day

だから、恐怖や痛みがあなたから大事なものを奪うことだけは許さないで
そうすれば、きっと大丈夫
明けない夜はないんだから

ここ早口言葉みたいで歌い慣れるの大変だった笑
fearとdear、painとokayで韻を踏んでるようですね。

lead in to dayの部分は、噛んで含めるように、しっかりリズム刻んでます。

あと動画でも、lead in to dayのところで、パーっと太陽マークが現れるようにしました。



Every dusk, every dawn will lead into day
Every dusk, every dawn will turn into day

全ての夕暮れ、夜明けは昼へ繋がる。
どんな終わりもどんな始まりもいずれ自分は進む道へ繋がる。

これは最後のフレーズでもダメ押しで出てくるので、曲の中でもキーとなる、かなり大事なフレーズっぽいなと思います。

全ての夕暮れ、夜明けは昼へ繋がる。

これは直訳ですが、それをもう少し広げて、どんな状況にあっても、いずれ光に照らされて、自分の道を歩けるようになるよ、と解釈しています。


No matter the dark of the night
I will push it away

どんなに暗い夜が続こうとも、私は必ずあなたの足元の進むべき道を照らすだろう

ここら辺も、光=使命を生きる道を照らす説を採用して意訳。
夜を押しのけるのは、光。


Behind the clouds, behind the rain
I am here to stay

あなたがどんな困難に立ち向かおうとも、
私はあなたに光をもたらすために居続けるよ

cloudsもrainも困難として解釈。
曇りの日も、雨の日も、太陽(女神)が現れないタイミングですが、雲の向こう側に常にいるのです。
だから、安心していいよ。

ここは、I amと切ってではなく、I'mとつなげて歌っているのですが、気分としては、
「あーし(私)がいるから任せて!」みたいな気持ちでした。



Oh, when light has gone into hiding
Oh, when skies won't stop falling

あぁ、進むべき道が見えなくなったら、
ああ、もうどうしようもなく絶望したら

ここからは冒頭と同じですね。



When the dusk draws on
I'll be your dawn

夕暮れがあなたを引きずり込もうとするなら、私はあなたの進むべき道を照らしに必ずや来るだろう

最後のdawnの伸ばすとこ、割といい感じにビブラートかかった気がする。


Every dusk, every dawn will lead into day
Every dusk, every dawn will turn into…

全ての夕暮れ、夜明けは昼へと繋がる。
どんな終わりもどんな始まりもいずれ自分は進む道へ繋がる。

コーラスが超高音で大変だった(2回目)。


まとめ

ここまで読んでくれたの?
本当にありがとう。

この曲を歌おうと思った時は、なんかピンときていいな!と思って練習を始めたのですが、いざ歌い込むにあたり、歌詞をしっかり和訳した時に、思ったより深いテーマで感動していました(作曲者さんがどこまで意図したのかはわからないのですが)。

迷った時、心を照らしてくれる一曲になったらいいなぁ、と思いを込めて。