これまで、仕事でもプライベートでもそういう機会は何度かあったのですが、実は英語でコミュニケーションすることにめちゃくちゃ苦手意識が強かったのですよね。
でも、そのミーティングをこなした後、
「あ、ずっと抱えてきた英会話に対する怖さと苦手意識が抜けたかも」
という考えが湧いてきたのです。
「あ、ずっと抱えてきた英会話に対する怖さと苦手意識が抜けたかも」
という考えが湧いてきたのです。
アイデンティティのアップデートはお済みですか?
そもそもこの英会話への苦手意識はどこから来ていたか?というと、数年前に遡ります。
前職で、ミーティングに通訳係として参加を求められたのですが、しどろもどろでほぼ役目を果たせなかったということがありました。
また別の機会に、自分が所属していた古武術のサークルの演武を見にいらした海外の方に、英語で同時通訳するように求められた時も、やっぱりしどろもどろで、ちゃんと役目を果たせなかった、ということがありました。
(シンプルに英語を話すことの経験値不足だったな、と思います)
その2回の苦い経験から、特にきちんとした場で、英語を使ってコミュニケーションすることに、めちゃくちゃ苦手意識を持つようになったのです。
日本から引っ越して、英語を比較的よく日常生活で使うようになってからも、英会話をうまくやらなきゃ、とビビる感覚はずっと抜けずにいました。
そんなこんなで、今回のミーティングも、前日からどきどきしながら準備をしていました。
が、ふと、これだけ会話経験を積んできても、なんでいつまでも怖いままなのだろう?と疑問が湧いたのです。
考えた結果、「自分は、きちんと英会話しようとすると、いつもしどろもどろになって失敗してしまう人間だ」というアイデンティティがあることに気づいたのです。
この発想がベースにあったので、いくら成功体験を積もうが、全部たまたまラッキーだったとしかカウントしかされず、自分はできるという自信に全く繋がっていなかった、と気づいたのですね。
そう、アイデンティティってやつは結構恐ろしい。
ネガティブなアイデンティティが根深いと、いくら行動を重ねても自信を積み上げにくいことがあります。
たとえば、自分はうまくできないやつだ、というアイデンティティを持っていれば、失敗することが当たり前で、うまくいくことは異常な外れ値になってしまう。
仮に成功しても、それが自分らしさを肯定する思考には繋がらず、逆に失敗すればするほど、「自分はいつもそんな感じでダメだよね」と、無意識にネガティブな自己イメージを強化してしまうのです。なんと...
どうしたらアイデンティティをアップデートできるか
このアイデンティティ、ちょっと古くない?と意識的に見直すのがめちゃくちゃ大事です。
古くなっていたら、反例を見つけて、新しいアイデンティティに乗り換えよう。
今回の私の例で言えば、「いつも失敗に終わる」というアイデンティティに対して、反例を見つけました。
反例とはつまり、「成功もしている」というところに焦点を当てたってことです。
たしかに会話の中でうまく聞き取れなかったり、喋れなかったりしたこともあったけれど、わからないことは聞き返しつつコミュニケーションを成立させてきたのだから、大丈夫なんじゃない?と。
そして、冒頭に書いたミーティングを無事に終わらせた後、
「スムーズにできたね」
「ということは、このアイデンティティはもういらないね」
と確認して、過去のアイデンティティを信じて生きるのを止めると決めたのです。
「信じて生きるのを止めると決める」って、ちょっと日本語が回りくどいな。
新しいアイデンティティ(=英語を喋れる)を信じることにしたのです。
もう少し具体的に言ったら、英語が苦手だと信じて選択してきた行動(e.g. 過剰に不安がって、会話準備を入念にしすぎるとか)を止めていくことにした、とも言えるかな。
アイデンティティのアップデートに伴うお試し案件
アイデンティティをアップデートすると、もれなくお試し案件が発生しがち。
お試し案件ってなんですか?
本当に新しいアイデンティティで生きていくってことでいいんです?と確認が入るイベントが発生するのです。
私もお試し案件がありました。
ミーティングの数日後、ビジネスマッチングアプリで、はじめましてのドイツ人デザイナーさんとマッチして、オンライン通話することが決まったのです。
こういう時、新しいアイデンティティベースで行動選択できているか、自分の意識が以前とは違うものになっているかをチェックするのが大事です。
たとえば私の場合、今までなら、通話の日程調整だけで、緊張で胃を痛めていました。チキンなもので...
が、今回はナチュラルにウキウキと、何話そうかな?というテンションで、積極的にスケジュールを決められました。
また、これを書いている数日後に会う予定ですが、うまくできるかといった不安や憂鬱さはなく、シンプルに楽しみな気持ちを味わっています。
...うむ、きちんと新しいアイデンティティに基づいた意識アップデートが完了しているのを確認できた。
この時、ついいつもの思考の癖に引っ張られて、不安な気持ちが湧いたり、慣れ親しんだ行動をとってしまいがちですが、新しいアイデンティティを選択したのなら、そのアイデンティティを前提として動くのが大事です。
まとめ
古いアイデンティティは、意識的にチェックして改定していこう。
主体的に脱皮していかないと、案外昔のものをいつまでも引きずってしまいがちなので。
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