年末年始にかけて、2025年やりたいことリストを作って、気づいたことのお話。



持っているだけでうきうきする願望


今年作ったやりたいことリストを見ていた時に、
願望がまだ達成されてないのに、リストに書いてあるのを見るだけで、もううきうきする
ということに気づきました。


これまでの私に取っての願望実現や目標達成って、少し背伸びしたところにゴールをセットし、それに向かって猪突猛進して勝ち取る、というやり方だったのですよね。

その時に感じていたことって、
「早く達成・到達しなきゃ!」
「なんでまだ叶ってないんだろう?」
という焦りやイライラが多かったのです。


でも、今年のリストを眺めている時に感じているのって、
「叶う日が楽しみだなぁ、どうやって行けるかまだわからないけど、どうこの未来に辿り着こうかなぁ」
「いずれ叶うのが楽しみすぎてニヤニヤしちゃうなぁ...」
みたいな感覚で、願望を持っているだけで、叶う前からうきうきしてしまうものが圧倒的に多いな、と感じたのです。

願望が、自分を追い立てて苦しめるのでなく、遠くで星のように光って、希望を投げかけてくれている


この感覚がとっても新鮮だな、と思ったのです。



願望や目標を設定するコツ


幸福感や喜びを味わいたいから、願望や目標をセットするのに、それを目指すことに必死になりすぎて、幸福感や喜びを取りこぼしてしまうことは本当によくあります。
ずっと私もそうだった。

願望実現という結果だけを追い求めている時、喜びは瞬間的なものになってしまいます。
最大瞬間風速的に、叶った瞬間だけ喜びが訪れ、その直後に通り過ぎてしまう
叶う前も叶った後も人生は続くのに、その中のただ一点にしか幸福感がないので、また自分を満たしてくれるであろう次の願望、次の目標をセットせざるをえないのですよね。

そうじゃないんだよな。

何かが叶い、達成されるから嬉しいんじゃなくって、叶っていない今この瞬間も、願うこと自体が喜びであり続け、手に入れるまでのプロセスが、ずーっと楽しいものなんだよな



じゃあどうしたら、そういう持続可能な願望や目標を設定できるだろう?
というと、
他人の目を気にしない願望や目標をセットすることなのかな、と思うのです。

目指していることがかっこいいって言われたいとか、達成することですごいって思われたいとか、そうした他人の目を入れないこと。

「やっておくと覚えめでたくなりそうなこと」
「達成することで評価されそうなこと」
という外側基準のやりたいことではなく、ただやってみたいからやりたいこと(であり、一見無駄で馬鹿馬鹿しく見えること)を願うこと


私のリストの項目のいくつかを紹介してみましょう。
「良い姿勢を習慣化する」
「タンデムの友人とイタリア語でスムーズに、積極的に会話する」
「美味しいうにクリームパスタを食べる」笑

これ、誰かに認めてもらいたくって良い姿勢になるわけでも、イタリア語を学ぶのでも、うにクリームパスタを食べるわけでもないのです。

年始に書いた目標の「美を追求する」の一つのあり方として、良い姿勢であることを心がけたいと思ったからそうするのです。
いつもつい姿勢が悪くなりがちなのですが、美しい私であるなら、もっとしゃんとしてると思ったので。

間違えることを恐れてなかなかイタリア語を喋れなかったけど、もっと自由に喋れる自分でありたいと思ったからそうするのです。
これも私にとっての「美」の一つ。間違えることを恐れて隠れるのでなくって、失敗してもいいからチャレンジするあり方が美しいと思うから、そうありたい。

うにクリームパスタは単純に美味しいから食べたい
これ実は去年も書いてたんですが、簡単そうに見えてなんと未達だったんですよね。ドイツにうにないし、一時帰国の際も体調を崩して食べそびれちゃったのです...よよよ_(:3」z)_



ただ自分の喜びのために願うのに必要な視点


うにはともかく、姿勢を良くするとか、イタリア語を話すとか、そういう何らかの能力を獲得する系の願望は、気づくと他人目線の承認欲求を満たすのものにすり替わりがちです。

姿勢が良くてきれいだねって褒められたいとか、
イタリア語が流暢ですごいって言われたいとか。
でも、他人の評価や称賛ってコントロールできないので、苦しくなっていくのです。

その苦しさから逃れたくて、
「早く達成・到達しなきゃ!」
「なんでまだ叶ってないんだろう?」
という焦りやイライラも生まれやすいのですよね。


承認欲求に寄りがちな人は、能力獲得系でなくって、まず自分を満たす系の願望を増やしてみるのがおすすめです。
それこそ、うにクリームパスタを食べるとか、旅行に行くとか、素敵なバッグを買うとか。
五感で喜びを味わえる願望や目標を立ててみて、それを得るプロセスと、得た時の喜びを味わっていくのがおすすめ。

満たす喜びを感じられるようになると、能力を獲得する願望も、自分の喜びや楽しみのためにセットする感覚が掴めるようになっていくのです。



まとめ

何かが叶い、達成されるから嬉しいんじゃなくって、叶っていない今この瞬間も、願うこと自体が喜びであり続け、手に入れるまでのプロセスが、ずーっと楽しいものなんだ。

この気づき、めちゃくちゃ自分の中で大事だったので再掲。


自分がこれに気づけたのって、記事の最後の方に書いた「自分を満たす系の願望」を叶える瞬間を人生の中に増やしたからなのだと思うのです。

何か特別な成果を獲得しにいくのでなく、ただ、目の前の幸せな時間をまったりたっぷり楽しむこと。
後者の時間を楽しめるようになったから、達成という結果だけでなく、そこに至る過程も心から味わえるようになったのではないかな。