以前、ある人と話していた時のこと。

その人は割とパートナーに鬱憤が溜まっていたようで、
「相手にこうあってほしい、こうしてほしいのに、全然その通りになってくれなくて」
「影織さんもそういう感じで、不満が溜まっていくことってありますよね?ね?」
...とグイグイテンションでお話されていたのです。

その日の夜、寝ようとした時に、なんだかわけも分からずイライラするな...と思ったのですね。

で、気づきました。
昼間に話をした人のテンションに引きずられていたんだ、と。





また以前、友人とチャットしていた時のこと。

大事に飼っていたペットが亡くなってしまった、とのことで、もっとこうしておけば...あぁしておけば...という後悔の念が綴られたメッセージが届きました。

それを読みながら、「あぁ、なんて悲しいんだろう...」とぽろぽろ泣いて、すごく辛く沈んだ気持ちになったのですね。

少ししてふと気づきました。
チャットのテンションにめちゃくちゃ引きずられている、と。




感情の感染


感情は、感染 (うつ)ります。

楽しい人と一緒にいると、なんだか楽しくなり、
イライラしている人と一緒にいると、なんだかイライラしてきます。
おまえの感情 (もの)はおれのもの、おれの感情 (もの)もおれのもの...ジャイアンか?


ぐいぐい感情を押し付けてこられる時(めっちゃ共感をカツアゲしてくるタイプの人とのコミュニケーション...)は、たまに事故って、相手の感情に引きずられてしまうことがあります。
以前に比べたら、このパターンで他者感情に巻き込まれることはだいぶ少なくなったものの、たまにね。


あと、今でも気づかずによくやってしまうのが、家族や友人など、心を開いている相手とのコミュニケーションの中で、共感しすぎて感情が引きずられてしてしまうパターンです。




感情の感染、どうしたらいいのか


何か原因があったわけでもないのに、謎にネガティブな感情が湧いてくる時は、だいたいよそから拾ってきていることが多いです。

ということで、うっかり他者感情に感染しないようにする・した時の対処法をまとめましょう。

※半分おまじないみたいな話をします。



ぐいぐい押し付けられそう・押し付けられた時の対処法

できるなら、まず物理的距離を置くことです。
嫌だなと思ったら話を切り上げ、とっとこ去りましょう。ヘけっ。

すぐ立ち去れないような場合、私はよく透明で分厚いアクリル板を相手の前に置くイメージをします。
何か飛んできても、カン!と跳ね返してくれるような、安心安全のでっかいアクリル板があって、強いネガティブ感情はそれで弾かれる、という心持ちでやりとりします。
アクリル板じゃなくてもかまいません。悪感情を目の前でギュルルと吸い取って、亜空間に放出してくれるような魔法陣とかでも。イメージしやすいものでいきましょう。

会話が終わって一人になれたら、「この感情は要りませんので」と言いながら、ちょっと肩や腕を払う仕草をしておきます。



近しい人から引き受けてしまった時の対処法

自分と感情を切り離して、その感情をボールみたいなものだと思って、発信元の相手に投げ返すイメージをよくしています(実際投げる動作もします)。

この感情は私のものじゃなかったのでお返ししますね〜」と。
うっかりあなたのペンを筆箱に入れてきちゃったから返すわ!と、同じテンションです。

ついでに、投げ返す時には、その人が元気になるといいな、という気持ちも込めています





こうしたおまじない・儀式的手法を取ることの何がいいって、イメージしたり、体を動かしたりすることで、引きずられてしまった感情をうまく切り離しやすくなるんですよね。

ということで、ぜひやってみてください。



まとめ

人と話してネガティブな気分に引きずられそうになった時の予防策と、引きずられてしまった時の対処法のお話でした。

おまえの感情 (もの)はおまえのもの、おれの感情 (もの)はおれのもの。
逆ジャイアン戦法で行きましょう。逆ジャイアン戦法ってなんすか?