ここ最近の話です。

とっても可愛いディアンドル(ドイツ南部からアルプス地方にかけての女性の民族衣装。オクトーバーフェストなどのイベントでよく着られるこういうやつ)を買ったんです。


去年からずっと「いいなーいいなーディアンドルってかわいいなー」と思いつつ、なんとなくふわっと憧れるだけで終わらせていたのですね。

しかし先日、街を歩いていて、ふと見つけて一目惚れしたデザインがあったのです。

かなりお高かったので、買う予定は全くなかったのですが、なんやかんや(後述)で購入しました。


それから堰を切ったように、自分にしてはものすごく珍しい「爆買いweek」に突入しました。

・スカートとブラウスを買って
・リップを5本買って(これまで使ってた2本は全部捨てて)
・リップケースを買い替えて
・肌に優しい石鹸を買って
・下着を買って(これまで使ってたものは全部捨てて)
・赤のアイライナーを買って
・まだ欲しいものリストがずらずらと...


また、買い物だけでなく、時間の使い方も変わったのです。

・メイク頻度が上がり
・お風呂上がりの髪や肌のお手入れの時間が増え
・それらを面倒だとかわずらわしいと思わず、かなり楽しんでいて

つまりなんだか...お洒落をすることにめちゃくちゃモチベーションが上がっている自分がいる...!!



ドミノ倒しのように現実が変わる時


自分の中で、服やコスメ、お洒落をすることにお金や時間をかけることは、はっきり言ってタブーでした。

そんなことにかけている時間も金もない。無駄。
もっと有用なことに投資しろよ。

それが、ディアンドル一着買っただけでこんなに様変わりしたのです。




そもそも、ディアンドルへの憧れは、ミュンヘンに来てからずっと抱いていたのですが、試着することすら自分に許せていませんでした。

そんなものどうせ似合わない、可愛くなんてなれない、おまえなんかが着ていいと思ってるの(笑)

...と、呪いのような罵倒を自分で自分に投げかけて、遠ざけていたのです。


ところが先日、友人と話していた時に、「ディアンドルを着てみたい」と口に出した時、涙がだーっと出てきたんですよね。

本当は、着飾ることに対して、強く憧れていたのです。
自分で自分に強く禁止していたけれども。


その翌日、試着だけでもいいからしてみよう、と勇気を出してお店に行きました。

家を出る時も、電車に乗る時も、店内に入る時も、憧れたデザインのディアンドルを手に取って試着室に向かう時も、ずーっと冷や汗が止まりませんでした

ぎこちなく試着しながら、「着てもよかったんだ」という思いが頭をよぎりました。
別に誰に止められたわけでもなく、自分が自分でダメだと思ってたんだな。

その後様々な色やデザインのものを試着して、やはり一番最初に一目惚れしたデザインが好きだ、と思って購入に踏み切ったのです。

ディアンドルの入った紙袋を手に店を出て、心がいっぱいになり、少し泣きそうになりました。


買ってもよかったんだ。
おしゃれを楽しんでも、そこに時間やお金をかけても、無駄じゃなかった。こんなに幸せな気持ちになれるんだ。




ディアンドルのお店に足を運んだことが、私にとってはドミノを倒す行為でした。

自分にとってタブーだった(けれどずっと憧れていた)行動を取ってみることで、一つドミノが倒れる。そこからぱた、ぱた、ぱた、と連鎖的に変化が起こる。

自分の身の回りにあるもの、言動、行動選択...すなわち現実が変わっていく

ドミノの倒れた先に、さて何が起こるのでしょう?


まとめ

思わぬドミノの倒れ方に、自分でもびっくりしています。
どうなっていくんだろう?

しばし見守ってみようと思います。