しかし、描き方も、技法も、コツも、何一つわからないまま、勢いだけでぶっち切りスタートしてしまったので、動画やブログ記事から少しずつ知識をつけているところです。
描くコツを調べていく中で、
「主人公がピンチに陥るなどのシーンを入れ、ストーリーの盛り上がりに緩急つけること」
「一つの話の中に、ネタや登場人物を盛り込みすぎないこと」
という趣旨の情報に目が止まりました。
- んー、今描いてるのって、メインストーリーの前日譚的なところだから、まだ全然盛り上がらないよな...
でも、盛り上がるかどうかは別として、やっぱり描いておきたいんだよな...
- なるべくわかりやすくまとめてるつもりだけど、それでも詳しい説明なく出してるキャラやオリジナル用語、あるよね...
本当はもう少し詰めた方がいいだろうけど、それにページを割くくらいなら、もっと描きたいことがあるしな...
と、ぐるぐる考えていました。
が、よくよく読み進めていくと、その記事は「新人賞に出す読切漫画を描くコツ」をまとめたものだったんですよね。
もちろん、上記のコツを意識しながら描くことで、より良い漫画が描けるようになるかもしれません。
でも私は、己の読みたいものを読むために描いているのであって、どこかの賞に応募したり、商業連載を目指したりするために描いているわけではないのですよね。
また、読切漫画を描こうとしてるわけでなく、今回作っているものが終わったら、続きを読者(=己)が求める限り、あと1000ページくらい描こうという気でいるんです。
今回、自分にとって一番大事な目標は、
「初めての作品を、描きたいようにのびのび描き切った後、『あぁ〜〜〜っ......見える...推しが...いきいきと動いているのが見える...!』と感動する」
なのです。
編集者の人にOKがもらえたり、誰が読んでもわかりやすいものを作りたいのではなく、究極、自分が読んでハッピーハッピーなら、説明に穴があろうが、ストーリーがちょっとわかりにくかろうが、なんだっていいのです。
となると、
・商業誌に載せられるようなレベルに至るためのテクニック
・賞への応募用の読切を描く上でのコツ
...のような記事は、今の私にとっては、不要な情報ということになるのですね。
受け取るべき情報を見極めよう
冒頭の一部を再掲。
受け取った情報は、本当に今の自分に合ってるか?を見極めるのって大事だよな。
ちょっと調べれば、どんなことでもメソッドやテクニックが公開されています。
でも、ここまで書いてきたように、見つけた情報の中には、自分に必要ないものや、合わないものが含まれることがあります。
情報自体の価値が低いという話ではなく、そもそも情報の受け取り手として想定された対象者と自分がミスマッチである、という状態ですね。
情報が溢れかえっているからこそ、
「自分は何を実現したくて、情報を探し求めているのか?」
「自分の目指すゴールと、この情報が前提としているゴールは同じだろうか?」
を意識しながら取捨選択できるといいのかな、と思ったのでした。
まとめ
今回は創作の話に特化したのですが、これは別に創作に限らず、どんな情報を得る時でも同じです。
ある情報を手に入れることでモヤモヤしたり、しんどいな...という感覚になった時は、だいたい黄色信号。
自分の目指しているところと、その情報の中で想定されているゴールにずれがあることが多いのではないかな、と思います。
自分の目指すゴールを意識しながら、情報をうまく選り分けていこう。
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