創作している時に一番大変な瞬間というのは、8割ほど完成した状態で、仕上げをする時ではないかと思います。
仕上げのしんどさ
なぜ仕上げがしんどいか。
「なんか大体もうできたし...もうこれでいいじゃん...」という気持ちで、やめたくなりやすいからです。
ぶっちゃけるなら、ここからの作業がかーなりめんどい。
パレートの法則でもよく言われますよね。
8割を完成させるのには全体の2割の時間がかかり、残り2割の完成までに、全体の8割の時間がかかるって。
粗があるものの、それに目をつむれば、まぁできたと言ってもいい。
でも、その粗は、見逃そうにもなんだか気になってしまうレベルで、なかなか見逃せないのです。
もちろん、粗が残っているとしても、「これが俺なりの完成だ!完!!!」と決めて終わらせてしまうのも一つの手です。
でも、ここで一踏ん張りして、細部を詰めてブラッシュアップすることで、作品がもう一段階素晴らしいものになるんですよね。
あと、クリエイターとしての踏ん張り力がUPする感覚もあります。言い換えれば、「作品を作り切る粘り強さ」と表現できるかもしれません。
踏ん張る手前で諦めていると、性癖こだわりを作品に詰め切れなくて、不完全燃焼感でくすぶってしまうように感じます。
どうしたら踏ん張れるのか?
ここがこだわりなんですよ!これめっちゃいいでしょう?
という、愛という名のガソリンをぶち込みましょう。
...いや、そんな根性論と勢いだけじゃ乗り切れないことだってあるんですけど。
粗の部分ばっかり見えてきて、ちゃんと仕上げしなきゃ、という気がどんどん重くなってしまって、愛とかなんとか言ってられない。
それはそう。そんな時は、少し冷却期間を置いて、制作から一旦まるっと離れてみることです。
しばらくしてからもう一度作品に触れてみると、
「あれ、ここはなんだか変だな?」
「思ったよりいいじゃん」
など、冷静に判断をしやすくなります。
冷静な頭で見返した時に気になる部分は、自分以外の人から見ても意外と気になることが多いです。
逆にそこまで気にならないのであれば、他の人からもパッとは気にならない部分であることが多いです。
客観的な視点を得てから再度作品と向き合うと、完成までに必要な作業の見当をつけやすく、ゴールまで走り切るエンジンをかけ直しやすくなります。
気になる部分があるけれど、どうしても実現が遠そう(現時点では技術的不足など)なら、今回はその部分をカットして完成としよう、という形での判断も下しやすくなるんですね。
まとめ
制作で一番大変なのは、完成まであと一歩のところ。
最後の一踏ん張りする力が、作品をより素敵なものにしてくれるのです。
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