※内観上級者向け記事。





先日の日曜夕方、気分が沈んでいました。

翌日の仕事のことで少し心配事があるからかなぁ、休日が終わってしまうから落ち込んでいるんだろうか...などと考えていたのですが、ふと、

何か原因があって落ち込んでいるのでなくて、落ち込む気持ちが先にあり、その理由づけをしようとしている、と気付いたのですね。



この気持ちはどこから来たのか?



自分の気持ちを落ち着いて辿っていったら、別に何かネガティブな出来事があったわけではないのに、悲しく、落ち込んでいる、と気づいたんですね。

よく考えたら、仕事の心配事はそこまで大したことではないし、毎週日曜夜、いつもは別にそんなに休日の終わりを嘆いたりしない。

気分が落ちたという、その整合性を取るために理由を見つけ出して、自分を納得させようとしているのではないか?

そう思い当たったのですね。



どうしたらいいのか



この理由づけは後から見つけたものなので、そこを糸口として落ち込みを解決しようとしてもあまり効果がありません。

私の話で言えば、たとえば翌日の仕事の心配事を減らそう、なくそうと足掻いても、この気分の落ち込みは解決しないということです。

問題がそこから来てるわけではないので。





理由もなくやって来たネガティブ感情は、じっと味わうか、ほっとくかするのがおすすめです。

蓋をして無視するのでもなく、なんとかして消そうとするのでもなくてね。


じっと味わう場合、時間を決めて「落ち込み」に集中するのです。
10分くらいのタイマーをセットし、暗い部屋で布団をかぶって、スマホも見ず、目を閉じてただじめじめと「落ち込むなぁ...」とだけ考えます。

このとき、いくら落ち込む原因や、それに対する対処法などを考えても無駄なので(それらは大概全部ダミーなので)、落ち込むという気持ちだけをじーっと味わうのです。

まぁ、10分くらいすると飽きます笑
飽きたら、落ち込むのをやめて、他のことをしましょう。


ほっとく場合、文字通り、ほっときます。
「落ち込むなぁ」という気持ちが湧いたら、「落ち込んでいるんだなぁ」と頭に置きつつ、かと言って、それをどうにかしようとじたばたしないで、別のことをするのです。

「私は落ち込んでなどいない!」と否定するわけでもなく、落ち込んだ気持ちを抱えたままで、別のことに意識を向けて過ごすのです。

どうしても落ち込む気持ちに引きずられる、という時は、先に上記のじめじめタイムを取るのがおすすめです。


いずれのやり方も、ネガティブな気分と並走するような感覚、と言えばいいかもしれません。
並走しているうちに、通り雨のようにその落ち込みが消えていくはずです。


あとは、本当にどうしようもない時は、寝てしまうのもおすすめ。
PCでいうところの再起動みたいなもので、起きたら大概スッキリです(※寝て起きてもスッキリしない場合は、気分が落ちることに何か別の原因があるはずなので、要内観タイム)。



まとめ

ネガティブな気分って、消したい。できれば抱えていたくない。
わかるよ( ˘ω˘ )

原因がわかっている落ち込みならば、気持ちや思考を整理することで、ある程度解消できるのですが、たまにある謎に落ち込むタイムには、いくらじたばた動いても、だいたい的外れになるのですよね。

そんな時は、あえてその落ち込みと一緒にしばらく過ごしてみるといいよ、というお話でした。