でも、実は前からずっと絵を描くことに苦手意識がありました。
えっ切り絵作家なのに!?( 'ω') 笑
でも、最近になって、その思い込みがぱかっと外れることがあったので、その話を書いてみたいと思います。
なぜ苦手意識が減ったのか?
この思い込みが外れたきっかけは、これまで描いたことのなかったバストアップの構図で人を描いたことでした(コインの肖像画みたいな構図)。
自分が人間を描く時、いつも必ず全身を描こうとしていて、そしてだいたい複雑骨折してるか、丸太のような手足になって絶望していたのですが笑、この肖像画戦法なら、苦手な腕とか足を描き込まなくても人を描けると気付いたのです(大発見)。
そしてこのスタイルで描いたら、「あれ、自分の絵って思ってたよりはいい感じなんじゃない?」と気付いたのですよね。
似たような現象は、外国語のスピーキングでも起こっていました。
イタリアに引っ越したら、急に英語を使うことの苦手意識が減ったのです。
ドイツに引っ越したら、急にイタリア語を使うことの苦手意識が減ったのです。
なぜか。
イタリアに越してきて、初めて学んだイタリア語に比べたら、受験で長いことやってきた英語の方が、思ってたよりは理解できて、
ドイツに越してきて、初めて学んだドイツ語に比べたら、2年くらい住んで使ってきたイタリア語の方が、思ってたよりは理解できたからです。
...この理論でいくと、次に北欧や東南アジアなど、また全く別の言語体系の国に引っ越したら、今抱えているドイツ語の苦手意識が減っていることでしょう笑
「苦手」をひっくり返す
ポイントは「自分の能力が上がったから苦手でなくなった」のではなく、「もっとできないものを前にして、相対的にマシだ、と気付いたことをきっかけに苦手でなくなった」というところなのかな、と思います。
そしてさらに大事なポイントは、「今下手だ、苦手だ、ダメだと信じていること自体、思い込みに過ぎない」というところです。
上手いも下手も、結局相対的な主観なのです。
丸太人間と三歳児のドイツ語の自分の状態が、絶対的に低レベルなのでなく、
自分のレベルが低いと頭から信じ込んでいるから、低レベルに見えているだけなのですね。
これらが思い込みだったのか、と目から鱗が落ちると、いちいち自分は下手だという劣等感や、強い苦手意識に足を取られなくなっていきます。
こうしたネガティブな感情が、進みたい方向に進もうとする動き(絵を描こうとか、外国語を学ぼうとか)を鈍らせるので、そこに足を取られなくなれば、淡々と進めるようになっていけます。
結果的に、フラットな気持ちで「できることをしよう。できないことはやめよう(もしくは、できるようになるために工夫をしてみよう)」と自由に動きやすくなるのですね。
まとめ
ネガティブな思いがただの思い込みだと気づくには、今回紹介したような、「もっとできないものを前にして、相対的にマシだと気付く作戦」はある意味有効かもしれません。
(ただし、その「もっとできないもの」に対して、さらに自己嫌悪やネガティブな気持ちに陥ってしまう場合は...使用をお控えください)
せっかく興味があってやろうとしているのに、苦手意識や劣等感でその芽をつぶしてしまうのはもったいない。
フラットに取り組むためにもまず第一歩として、今抱えているそのネガティブな思いは、全部思い込みなのだ、と認識して、ほんの少し距離をおくことなのかな、と思うのです。
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