「最初の20時間 — あらゆることをサクッと学ぶ方法 」というTEDの動画を見ました。
何かを習得するために必要な練習時間として、「10000時間の法則」はよく言われます。
しかし動画の中では、この10000時間というのは、エキスパートレベルに至るまでの習熟時間であり、初心者から一気に上達してある程度のラインのレベルの実力を身につけるのには、最初の20時間が大事だ、ということが述べられています。
20時間の法則
何か身に付けたいものがある時、ただ闇雲に20時間取り組むのではなく、以下のポイントを押さえながら進めると良いようです。
1. Deconstruct the skill(スキルの分解)
何を習得したいのかを明らかにして、スキルを分解してみる。
(たとえばウクレレを習得したいなら、まず4つのコードだけ押さえれば、幅広い曲を演奏できるようになる)
2. Learn enough to self-correct(自己修正できる分だけ学ぶ)
先に知識をつけるのでなく、手を動かしながら学んでいく。
(たとえばプログラミングを学ぶ時、シリーズ本を全部読破し、学び尽くしてから何か作り始めようとするのではなく、先に実際に手を動かしてみて、自分で間違いを直しながら、都度知識を身につけていく)
3. Remove barriers to practice(練習の障害を取り除く)
集中を妨げてしまうような誘惑を遠ざける。
4. Practice for at least 20 hours(最低20時間練習する)
最初はうまくできずイライラするかもしれないが、とりあえず20時間やるぞ、と決めて、その間集中する
マルチ・ポテンシャライトのための学習術
振り返ってみると、よく考えたら自分もこのやり方で色々な創作技術を身につけてきたな...と思いました。
・何か作りたい作品を思いついたら、その構成要素を考える。
・とりあえず作ってみて、わからなかったら都度調べて、軌道修正していく。
・机の上・PCのデスクトップに極力余計なものを置かない
・展示会などの期限を決めて、とりあえずそこまで走り切る
こうして言語化してみると、創作に限らず、語学やその他の趣味など、さまざまなことを習得するのに、この手法は応用できそうです。
1日1時間取り組むとして、20日あれば習得できる。
1日30分だとしても、40日。
そう考えると、なんだか色々なことができそうだな...!と希望が湧いてきたのです。
理想が高いと、20時間で自分のレベルにまで至るのが難しいこともあるかもしれません。
自分のこれまでの経験を振り返っても、20時間ほどの練習では、あくまで「それなり」のレベルにしか届かず、まだまだ自分の納得できるラインには遠い...と感じたこともありました。
しかしこのやり方、いろいろなことに興味を持って手を出したくなるマルチ・ポテンシャライトの人にとっては、かなり効果的なのではないでしょうか。
その道のエキスパートとまではならなくても、ある程度深いレベルまで一気に集中して取り組み、また他に気になることができたら、そこで同じサイクルを繰り返す。
そんな風に、いろいろなジャンルを飛び移りやすくなるのではないかな、と思います。
まとめ
何か学びたい!と思うことに出会ったら、この「20時間の法則」を自分に使って実験してみようと思います。
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