先日、こちらの本を読みました。
本書は、言語学の入門書です。
言語学とは何ではないのか(何を取り扱わないのか)、というところから始まって、言語学の幅広いトピックについて、雑談や寄り道、ちょっとしたギャグを交えながらわかりやすく解説されていて、とても読みやすい本でした。
興味を持ったこと
中でも印象深かったのが、「コサ語」という言語についての話です。
コサ語の子音には日本語にない発音があり、舌打音や放出音と母音を組み合わせた発声をするのだそう。
具体的には以下の動画がすごくわかりやすかったです。
舌打ち(チッ)や舌を上顎に吸いつけて出す音(コン)と母音を組み合わせて発音するので、真似してみると結構難しいです。
また、コサ語では、発音の初めの文字の音が高いか低いかで、同じ文章でも、「あなた」が主語か「彼/彼女」が主語かという意味が変わってくるのだそうです。
普段触れる日本語、授業でもビジネスでも使う英語、第二外国語として学ばれることの多いヨーロッパ言語諸語や、近隣国の言語。
そうした比較的身近な言語だけじゃなく、もっとマイナーで、名前すら聞いたこともないような言語もたくさんあります(数千語はあるようです)。
発音も、語順も、文法も、自分のイメージできる言語体系とは全く異なり、改めて驚きました。
まとめ
言語学がどのような学問なのかが、浅く、広く解説されており、入門書としてとても楽しく読めました。
ここから興味を持った分野をさらに深掘りしていくのも良いかもしれません。
個人的には「音声学」に興味が湧きました。
ボイトレを習っているのですが、そこで学んだ口の中のパーツの使い方と知識がリンクしそう。
言語に興味がある人に、ぜひおすすめの一冊です。
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