アドベントカレンダー7日目。
マルチ・ポテンシャライトのキャリア戦略
これまでをどう意味づけるか
マルチ・ポテンシャライトのキャリアはくねくね道になることが多いです。
これまでやってきたことと、突然まったく別の道を歩き出すことが少なくないので。
そのため、自分のキャリアを人に説明する時も難しいです。
私もいつも難しい。なんで大学図書館員からプログラマになった???
ということで、説明用のナラティブ(語り)を事前に準備しておくと良いです。
具体的には、大学図書館員からプログラマという飛躍を埋めるストーリーを持っておくのです。
なぜ、プログラマになろうとしたのか?
・前職が副業禁止だったので、作家として活動を拡大しながら働ける、働き方の自由度が欲しかった(その頃は切り絵作家として活動したいな〜という気持ちでいました)
・たまたまその頃、パートナーが留学するかも?という話が出始めていて、どこでも自由に働ける選択肢が欲しかった
・デジタルのものづくり(=プログラミング)に興味が湧いていた
・もっと自分の力を試してみたかった
大学図書館員とプログラマ、一見全く違うキャリアだけれど共通点がある。
・図書館員も、プログラマも、人と情報を繋ぐ仕事。図書館員は、図書やジャーナルを提供する者として。プログラマは、アプリ開発を通して。
・せっかく豊富な情報があるのに、それにアクセスできない・そもそもその情報に気付きすらしない人がいる、ということがもったいないと感じていた。どうしたら、もっと人がよりアクセスしやすくなるんだろう?という問題意識がある。
・ゆくゆく、そうした課題をソフト面から解決できるようなプログラマになりたかった。
みたいな感じで。
なんとなく気になったから転職した、たまたま興味が湧いて別の道を選んだ、ということが大半だと思います。
そこにあえて自分の足跡、ストーリーを見出すのですね。
とはいえ、無理にホラ話を作り上げたり、嘘を並べたりする必要はありません。
なんか気になった、なんとなく興味がわいた、の根幹にある自分の興味の本質を掘り出してみるのです。
ストーリーがあると、人は納得しやすくなります。
そして同時に、自分自身も、自分の歩いてきた道に納得感を持てるようになるのですね。
※個人的なコツとして、私は相手に応じていくつかナラティブを使い分けています。
深くつきあいたい人には、深い部分まで話すけれど、浅い関係で、そこまで話を広げることもない場合、わかりやすくシンプルなストーリーを語る、という感じで。
これからをどう設計するか
さて、これまでのストーリーを見出した先、これからをどう設計しましょうか?
マルチ・ポテンシャライトな我々は、興味のあることが出てきたら、どんな道を選び直すかわからない。
設計も何もないのでは?
これも、自分の興味の本質を見出しておくのが大事です。
私の場合、いろいろなクリエイター活動をしていますが、超ざっくり言えば
・前向きに生きようと元気になれるものを作りたい
・空想世界を現実化させ、そこに没入したい
・知的好奇心を満たすようなものを作りたい
みたいな願望があって、それをあの手この手で実現しています。
「こんな世界を作りたい」「これを味わいたい」みたいな思いが本質としてあって、そのために何をするか(開発するのか、ブログを書くのか...)は全部手段に過ぎないのです。
この本質の部分を捉えておくと、これからを設計しやすくなります。
何をするにしろ、やめるにしろ、「本質の部分を叶えるため」という基準で選べるようになっていくからです。
(この本質の部分は、もちろんいつでも変えていってOKです。活動していくうちに、だんだんブラッシュアップされ、固まってくるものです)
自分は、何を叶えたいのだろう?
まとめ
マルチ・ポテンシャライトとして、どんな足跡をたどってきたでしょうか。
そして、これからどんな道を歩いていくのでしょうか。
自分のこれまでを一つのストーリーとして語り、そしてその根幹にある本質の願いを見出すことで、あなただけの、あなたらしいマルチ・ポテンシャライト道を極めていけるのではないかな、と思うのです。
次回は、新しい技術をどんどん身につけるための、マルチ・ポテンシャライトの上手な学び方について書いてみます。
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