アドベントカレンダー1日目。
今日から「マルチ・ポテンシャライトの生存戦略」というシリーズで記事を連載していきます。
簡単な自己紹介
ARを開発したり、切り絵を作ったり、小説を書いたり、ゲームやWebサイトを開発したり、ブログを書いたり、歌を歌ったりしている総合格闘家みたいなクリエイターです。
総合格闘家みたいなクリエイターってなんだよ???
ポートフォリオはこちら。
大学時代は、くずし字を読んだり、漢詩を読んだりしながら、古流武術を学んで木刀を振り回す日々を送っていました。
新卒で大学図書館司書として働き始め、その2年後、未経験からバックエンドエンジニアになり、今ではミュンヘンで暮らしながらAR開発しています。
あと、コーチングのサービスも提供中です。
じょ、情報量が多いよ〜!
...さて、お読みいただいて分かる通り、影織は「なんか知らんけど色々している」人です。
この「なんか知らんけど色々している」身として、マルチ・ポテンシャライトについてひとつ語ってみようかな、と思い、今回の連載を始めることにしました。
「マルチ・ポテンシャライト」ってなんだ?
マルチ・ポテンシャライトというのは、Emilie Wapnickが提唱した言葉で、マルチ(多くの)+ポテンシャル(潜在能力を持つ)+アイト(人)からなる言葉で、
「さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探究する人」と定義されます。
こちらのTEDで話しているのがエミリー・ワプニックさん。
さて、「マルチ・ポテンシャライト」の特徴をもっともよく表しているのが、この文章です。
新しい分野にダッと飛び込んで、どっぷりとはまり込み、ありとあらゆる情報をむさぼるように吸収し、夢中でいくつかのプロジェクトを完遂する。ところが何ヵ月(あるいは何年)かたつと、不思議と興味が薄れだし、また別のわくわくする分野に飛び移る。そして、そこでまた同じパターンを繰り返す……。スキルが上達し、かなりのレベルに達すると、決まって退屈になるのだ。
飽きっぽい。物事が全然長続きしない。
脈絡なくコロコロ興味が変わって、専門性のない、ただの器用貧乏。
で、結局あなたは何になりたいの?
ぐさっ!ぐさぐさっ!
うぅぅん、私は何者になっていくんだ?
...こんな移り気で一貫性がない自分、ダメでは?
という悩みを持っていた時に、この「マルチ・ポテンシャライト」という概念を知って、すごく楽になったのですね。
自分は、そういう生き物なのだ。
あれもこれもやりたい生き物なんだ。
やりたいことを、全部追い求める生き方をしてもいいんだ。
マルチ・ポテンシャライトとしての生き方は、ロールモデルを見つけにくいので、厳しい道のりに見えます。
一方で見方を変えれば、「やりたいことを、全部追い求める生き方」を追求することで、自分だけの道のりが出来上がっていく、とも言えます。
この連載では、マルチ・ポテンシャライトが自分だけの道のりを見つける補助線になるようなコラムを公開していけたらな、と考えています。しばしお付き合いくださいませ。
次回は、マルチ・ポテンシャライトが才能を活かして生きるにはどうしたらいいのか?を考えてみたいと思います。
まとめ
最後に、以前このブログでも取り上げたのですが、マルチ・ポテンシャライトの本の中で、自分が最も勇気をもらった言葉を引用して締めたいと思います。
「何かに興味を失ったら、必ず『目的を果たしたからではないか?』と考えなくてはいけない。あなたは任務を完了したのだ。だから興味を失った。あなたに欠陥があるからでも、怠け者だからでも、腰を据えて取り組めないからでもなく、終了したからなのだ」
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