Web開発をしていて、端末で動作確認することが多いのですが、

「コードでいちいち実機を繋がず、無線で繋いでAndroidをデバッグしたいなぁ」

と思ったので、やり方を調べました。



MacでAndroidのワイヤレスデバッグをする

Wi-Fi接続

事前準備として、PCとスマホで同じWi-Fiに接続しておいてください


ワイヤレスデバッグの有効化

まずは、スマホ側の設定です。

その他の設定 > 開発者向けアカウント > ワイヤレスデバッグをオンにします。

その他の設定 > 開発者向けアカウント > ワイヤレスデバッグ


※開発者向けのオプションが出てこない場合:

設定 > デバイスについて > バージョン > ビルド番号を7回連続タップします。
端末によっては、ビルド番号のある場所が異なることがあります。

隠しコマンドみたいで面白いよね(๑╹ω╹๑ )





ワイヤレス デバッグをタップすると、詳細な設定画面に移ります。

ここで出てきたIPアドレスとポートを控えておきましょう

ワイヤレス デバッグ


ポートの設定

ここから、PC側のターミナルでの作業になります。

ターミナルで、adb devicesとコマンドを叩きます。

この時、zsh: command not found: adbと言われたら、adbを入れます。


adbの導入

(Homebrewが既に入っている前提で)
brew install android-platform-tools というコマンドで、abdを入れます。

再び、adb devicesを叩いて、デバイスの一覧が表示されたらOKです。


接続する

adb pair [IPアドレス]:[ポート番号]というコマンドを叩きます。

adb pair 111.22.33.44:11111 みたいな感じになるはず。


このIPアドレスとポート番号は、先ほど控えたものを使います。

すると、Enter paring code: と聞かれるはずです。



先ほどのスマホのワイヤレス デバッグのページに戻って、「ペア設定コードによるデバイスのペア設定」を開きます。

ペア設定コードによるデバイスのペア設定


すると、6桁の数字が出てきます。ポート番号が同じことを確認して、これをPCのターミナル側で入力しましょう。

デバイスとのペア設定

これで繋がりました!

スマホでWebサイトを開いておき、PCの方で chrome://inspect/#devices にアクセスすると、inpectできるようになっているはずです。



ワイヤレスデバッグのデメリット

とても便利なワイヤレスデバッグ、使っていて感じたデメリットも合わせてまとめておきます。

こまめな端末間接続の手間

一度画面をオフにすると、ワイヤレス接続が切れてしまいます

その都度、スマホでWebサイトを開く → 再接続に数秒かかるので、ちょっともたつきます。

また、その度にinspect画面を新しく立ち上げることになるので、気づいたらデスクトップが画面だらけになってしまうことも。

スピード重視なら、やはり有線が最強です。


adb pairの再設定の手間

ポート番号が定期的に変わるので、その度に毎回abd pairをしないといけないのが少々面倒。



参考