強みでもあり、弱みにもなる「完璧主義」と、どううまく付き合っていけばいいか、考えてみました。
という考え方をしてみるといいかもしれません。
さて、どういうことか。
自分のためだけの完璧主義とは、自分の納得や満足度を上げるために、細部までこだわることです。
例えば、創作する時に、細かい部分までこだわりを詰めることなどが挙げられるでしょう。
私自身、完璧主義な傾向があるのですが、ゲームを作っていて、キャラクターの動きをピクセル単位で、繰り返し微調整を重ねることがあります。
人が見ても絶対気づかないだろ、というレベルの差分に悩みまくるんですね笑
そんな感じ。
もちろん、仕事などで、他人や締め切りなどが絡んでくる場合は、「自分のためだけ」を追求できないこともあるので、そこはうまく折り合いをつける必要はあります。
が、自分が納得いくまでじっくり完成度を上げて、素敵なものを仕上げることができるのは、完璧主義の人の大きな強みでもあるんですね。
一方で、他人のための完璧主義とは、他人を黙らせ、文句を言わせないために、完璧にしようとすることです。
相手に粗を指摘されないように、完璧で完全なものを出そう、とする行動は、自分の首を絞めてしまいます。
相手の受け取り方や、それに基づく相手の言動は制御できないものなので。
どんなに完璧で完全な理想を形にして差し出したとしても、それで他人が100%理解や納得してくれる...とも限らないのですね。
他人のための完璧主義を手放すには
「完璧にすれば、他人に納得してもらえるのではないか」
という思いが生まれるのは、
「過去のあの時、自分が至らなかったから、受け取ってもらえなかったのではないか」
「自分がもっとうまく、完璧にやれていたら、相手にわかってもらえたのではないか」
というような思いを引きずっているから、ということがあります。
私自身も、そんな後悔がいくつもあって、「他人に認めてもらうための過剰な完璧主義」を自分に課していたことがあったんですね(今でも時々そうなる)。
多分、「あの時」だって、自分なりのベストを尽くしていたはずです(たとえ、今見たら全然至らないレベルだと思ったとしても、です)。
当時、人に認めてもらえなかったのは、自分が至らなかったから、ではなくて、相手側に受け取る能力や余裕がなかったのかもしれない。
あるいは、偶然タイミングが悪かったのかもしれない。
自分の至らなさ、不完全さのせいだったわけじゃないんだ...
もしかしたら、ここまでの話にイヤーな気持ちが湧く人もいるかもしれません。
完璧主義で進めてきた過去の自分を否定するような、自分の必死の努力を全部ひっくり返されるような、虚しさや怒りかもしれない。
でも、これまでの完璧主義の行動が、無駄だったと言いたいわけではないのです。
先にも書いたように、それは強みでもありますし、その行動は、その時点のあなたにとって、必要なものだったのです。
そのことを踏まえた上で、
「誰かに100%満足・理解・納得してもらう」という意味での「完璧」な状態を作り出すを、ここから先、ちょっとずつ手放してみる、というチャレンジをおすすめします。
完璧主義が、他人の攻撃(粗探し)から自分を守る鎧のようなものだった人にとっては、結構怖いチャレンジになると思います。
私も怖かったよ...( ˘ω˘ )
でも、
「自分の言動はコントロールできるけれど、それに対する他人の思惑・受け取り方・思考・言動は、自分にはコントロールできない」
ということが腹落ちした時、他人のための完璧にこだわることを自然とやめられたように思うのです。
まとめ
自分でコントロールできるものと、できないものを見分けることは、めちゃくちゃ大事だよな...と思います。
しょっちゅうわからなくなってしまう。
自分にできることは自分のことだけ、なんですよね。
ということで、完璧主義と上手に付き合うための考え方のお話でした。
0 コメント