• 未来が不安...こんなことが起きたらどうしよう...

とあれこれ心配する人に、

  • 心配しすぎだよ!大丈夫だよ!

という言葉だけをかけても、あまり効果がありません。


なぜなら、心配の真っただ中にいる人にとっては、

それが起こるかもしれないという考えがめちゃくちゃリアルで、無根拠な「そんなこと起きない」という他人の言葉では、なかなか覆らないからです。



どうしたら心配を和らげられるか

その人にとってこれが真である、と信じていることの逆側が真だと気づかせることができれば良いのです。


どういうことか、具体例を見てみましょう。


海外旅行のたとえ話


海外ではスリがめちゃくちゃ多い、とよく聞きますよね。特に、

・財布を尻ポケットに入れて歩く
・レストランでかばんを置いて席を立つ

などをすると、あっという間に取られてしまうから危険だと言われています。


特に慎重で心配性な人ほど(自分も海外移住した当初はそうでしたが)、旅先で出歩くたびに、貴重品をすられる恐怖や心配で、頭がいっぱいになるかもしれません。


  • まぁ、取られそうになったら気づくから大丈夫でしょ
  • ちょっとくらいなら、荷物から目を離しても大丈夫だと思う!

と他人に言われても、それだけでは貴重品を持って安心して歩けそうだ、とはなかなか思えないですよね。


さて、ピサで暮らし始めてしばらくしてからのこと。

財布を尻ポケットに入れて平気で歩いている人や、レストランでかばんを置きっぱなしにしてトイレに立つ人を何度も見かけたのです。

そして観測する限り、その人たちは盗難被害にあっていませんでした。


私はその経験から、スリに過剰に神経をすり減らさなくてもいいのかも、と気づいたんですね(スリだけに)。

読者さんの中でも、これを読んで、海外旅行先のスリへの恐怖が少し和らいだ人もいるかもしれません。


「海外ではすぐ貴重品をすられる」ということが真だ、と信じていることの逆

つまり、「海外で、油断した行動を取っていても、意外と貴重品をすられないこともある」を観測・体感・理解したので、過剰な心配を和らげられた、というわけです。


ということで、信じているものが変われば、心配は安心に変わるのですね。



まとめ

ついあれこれ心配しがちな人は、心配事の反例を探してみようというお話でした。




※スリに関する補足

ピサはかなり安全な街なので、今回のような、比較的大胆な行動を取っている人が多かったのかな、と思います。

しかし、安全と言っても、治安の悪いエリアや時間帯は危険度が上がります。
また、もっと治安の悪い街では、こうした行動をしていると狙われやすくなります。


このブログを読んで行動した結果、盗難被害にあったとしても責任を負いかねますのでご了承ください。