心と言葉、ちぐはぐになってない?


「元気ですか?」
「はい、とっても元気です!(超疲れてるんだけど。見てわかんないかな〜)」

「わ〜〜〜これかわいい〜〜〜」
「かわいい〜〜〜〜(は?どこが?)」

「楽しかったねー!」
「うん、楽しかったね!また遊ぼ!(はークソつまんね、早く帰ろ)」


みたいに、心と言葉が思いっきり乖離していること、ないでしょうか。


社交辞令は、時にコミュニケーションを円滑にするために大事ですが、
あまりにも思っていないことを言い過ぎると、人間不信になるので、あんまりお勧めしません。



なぜ、社交辞令を言いすぎると、人間不信になるのか


自分が思ってもいないことをたくさん言っていると、
相手も思ってもいないことをたくさん言っていると思うからです。


この人、元気言ってるけど、本当に元気なのかな。
この人、かわいいって言ってるけど、本当にそう思ってるかな。
この人、楽しかったって言ってるけど、本当に楽しめたのかな。


全部、嘘なんじゃないか。
本音は違うところにあるんじゃないか。

だって、自分も本音は言わないもん


ニコニコしているけど、実は嫌がってるんじゃないか。
穏やかなフリして、腹に何か抱えてるんじゃないか。

だって、自分がそうだもん


自分がそうするように、相手も振る舞うんじゃないか

もう誰も信じられない...何を信じたらいいんだ?


どうしたらいいのか


思ってもいないことを言う頻度を減らしましょう。

簡単に相手に同意するのをやめましょう。


なんか違うな、とか、そう思わないな、と思ったら、素直にそう伝えていいのです。

伝えるのが難しいなら、ただ黙って聞いて、否定も肯定もしないでいてもいいのです。



もし本音を伝えて、思いっきり嫌な顔をする人がいたり、
「あなたにがっかりした」「そんな人だと思わなかった」などと失望してくる人がいたりしたら、

それは、そこまでに自分が積み上げてきてしまった歪みとして、清算が必要かもしれません。

自分にも他人にも、本音を隠し込んで生きてきた人ほど、それを表に出し始めた時に摩擦が起きるものです。

そりゃそうだ。


けれど、自分から本音で話し始めるようになると、だんだん周りにも本音で話してくれる人が増えていきます

最初の例の逆方向の動きですね。

自分が心に思うことを素直に伝えるから、
相手も心に思うことを素直に伝えてくれると思えるようになるのです。

そして、そのように世界が変わっていくのですね。



まとめ

他人を信じるために必要な第一歩は、まず自分の心の鎧を脱いで、本心を言葉にすることなのかもしれません。