先日、やり方とあり方の違いと、やり方を否定されても、あり方はそのままでいい、という話をしました。
とは言っても、やっぱりやり方を否定されてしまうだけで、なんだかグサッと傷ついてしまうなぁ。
そんな人に向けて、今日はもう少し具体的なステップについて考えてみたいと思います。
なぜ悩み苦しむのか
何かに悩んでいて苦しい時、というのは、全般的に
「目の前の出来事を受け入れたくない、否定したい」
と思う時と言えます。
例えば太っていることで悩む人は、自分が太っている、ということを受け入れたくない、否定したいから悩むんですね。
もし太っていることを受け入れて、「自分は太っている。そして太っていてもいい、そんな自分もOK」と肯定できれば、仮に太っていても、悩みではなくなるんです。
では。
自分のやり方を誰かに否定されて苦しい時、というのは、
「自分のやり方が否定された、という出来事を、受け入れたくない、否定したい」状態だと言えるかもしれません(ちょっとこんがらがってきたでしょうか?笑)。
逆に考えると、自分のやり方が否定された、という出来事を受け入れることができれば、悩みや問題ではなくなるんですね。
自分のやり方が否定されたことを受け入れる3ステップ
具体例を見ながら考えていきましょう。
1) プログラミングのコードが読みにくい、こういう書き方じゃダメだと否定された。
2) 切り絵の色のセンスが悪い、こういう配色じゃダメだと否定された。
という2つの例を取り上げましょう。
どちらも個人的に「うわーーーーん(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」となっちゃうことを想像してみました笑
ステップ1: どの部分を否定されたのか考える
今回の例では、「だからお前はダメな人間だ!」みたいなことは一言も言われてないですね。
「でも、言い方的に、私のこと馬鹿って思ってそうだった...」
「相手の表情からして、こいつダメだみたいな感じだった...」
というのは、ノーカンです。
それはあなたがそう感じただけで、実際に馬鹿とかダメとか言われたわけではないですよね。
実際に起こった事実として、何を否定され、何を否定されていないのか、落ち着いて見てみることが大事です。
つまり、1では、コードの可読性・記法が、
2では色のセンス・配色が否定されたということですね。
ステップ2: 別の人が同じ否定をされていたとして、同意できるか考える
一旦、否定されたことと自分を切り分けましょう。
もし、全く知らない人が、全く同じ内容に対して、全く同じ否定をされた、とします。
知らない人が同じコードを書いたとして、可読性が低いと言われているとか、
知らない人が同じ切り絵をしたとして、配色センスが悪いと言われているということですね。
客観的に事実だけ見ても、確かに指摘の通りだな〜と思えるでしょうか。
1の例では、
「確かに、インデントがめちゃくちゃだし、変数名は全部アルファベット一文字で適当につけちゃってるし、キャメルケースとスネークケースがごちゃ混ぜになっていたなぁ...これは誰が読んでも読みにくいわな...」
と気づいたとしましょう。
つまり、客観的に見ても、難読コードになってしまっている、と気づいたということですね。
2の例では、「看板やパンフレットみたいな、可読性とか視認性を高める必要があるデザインじゃなくて、ただ単に好きな色で、好きに作っている切り絵なんだから、何色でもよくない?好みの問題だよね?」
と思ったとしましょう。
つまり、客観的に見たら、配色に問題があったわけではない、と気づいたということですね。
ステップ3-A: 否定に同意できる場合→否定された内容を受け入れて、その部分だけ変える
客観的に見ても、否定されたことは確かにそうだ、とわかったら、
それを受け入れて、指摘された部分だけを柔軟に変えていけば良いのです。
別に、
「難読コードを書くような、お前のその頭の悪さをどうにかしろ!」
「難読コードごと、お前の性格も一緒に直せ!」
とか言われているわけではありませんよね笑
(でも、そんな風に自分で勝手に頭の中で変換しちゃうから、ズタズタに傷ついちゃうんだなぁ)
ただ、コードの読みにくい部分を淡々と修正していけばいいだけです。
頭や性格は直さなくていいんです。そこは悪くないから。
ということで、同意できるな、とわかったら、その部分だけをありがたく受け取って、変えていけばいいんですね。
ステップ3-B: 否定が受け入れられない場合→否定されたという事実と湧いてきた感情は受け入れるけど、そのまま好きにする
客観的に見て、否定されたことは同意できないな、と思ったら、
否定されてしまった出来事という事実と、そこから感じた気持ちがあることを見て、受け入れるんですよね。
でも、「否定された内容が事実だ」と受け入れなくてもいいのです。
あの人が私の切り絵の配色を否定してきた、という出来事(事実)があったなぁ。
私はいい色だと思ってたから、悲しかったなぁ。
人にいいねって言ってもらいたかったんだなぁ。
いろんな感情が湧いてくるなぁ。
けれど、配色が悪い、という否定の中身自体は、事実ではないようだ。
だから、自分の好きな配色で、引き続き自由に作っていこう。
ちょっとややこしいですね笑
よくわかんなくなっちゃったよ〜という人は、特に太字の部分を何回も繰り返し読んでみてください。
まとめ
→否定された内容を受け入れて、その部分だけ変える
→否定されたという事実と湧いてきた感情は受け入れるけど、そのまま好きにする
ということで、やり方を否定されてしまうだけで傷ついてしまう人向けに、どんな風に考えたらいいのか、まとめてみました。
多分、否定されても落ち着いていられる人は、このステップをパパッと踏める人なんだろうな、と思います。
私みたいにすぐ凹んでしまう人も、このやり方を知ったからにはもう大丈夫。
時間をかけてでもいいので、傷ついてしまったら、ゆっくり落ち着いて、指差し確認しながら向き合っていけばいいんです。
お箸の練習と同じで、そんな風に考える癖を繰り返し習慣付ければ、だんだん落ち込みにくくなっていきますよ。
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