「幻想圖書館 秋の超現実祭2021」で展示中の作品について、にくきゅうさんにインタビューしてみました。
───早速、作品について教えてください。
「幻想図書館」(Oculusアプリ、clusterワールド、VRChatワールド)
「山河有」(スプレー画、木製パネル、スプレー)
「地球」(スプレー画、木製パネル、スプレー)
「ミンククジラ等倍肩甲骨骨格標本模型」(カポック、石粉粘土)
「ミドリガメ200倍指骨骨格標本模型」(カポック、石粉粘土)
で参加をしております!
───たくさんありますね!作品のテーマはなんでしょうか。
バーチャルとリアルをつなぐことです。
───作品の見どころは?
VRワールドにミンククジラの3Dモデルを展示しています。
これはGravitySketchというVRアプリで空間内に描いたもので、1個1個の骨をオブジェクトとして作って組み合わせています。
骨格標本として正確というわけではありませんが、それぞれの骨を動かしたりポーズをつけることが可能なモデルです。
そしてこのクジラの肩甲骨を、リアル空間に模型で再現しています。
3D空間で3面図になるように写真を撮り、それを元に寸法を出して硬質発泡スチロールをカッターで削り、石粉粘土をつけて磨きました。
触り心地がなめらかになり、フォルムが美しくなることを目標に制作しました。
これらを同じ展示空間内で体験していただくことで、
「バーチャル空間の物体をリアル空間で触る」
というふうに想像力がつながることを意図した展示となっています。
バーチャルは拡張性と自由、リアルは実物感や迫力などそれぞれに良さがありますが、その良いとこどりをする展示を目指しています。
またスプレー画は過去の展示(山展2019・銀座中央ギャラリー)に出展したものですが、これは現在NFTで出品中の作品のオリジナルとなっており、値段も「ETH(イーサリアム)」でつけています。少しみない間にETHが高騰したので、とんでもない値段(日本円で40万以上・・・)になってしまいました。
引き続き展示会場とNFTギャラリーで出品中ですので、ご興味のある方はご連絡ください。
───今回の展示会について、その他ぜひ伝えたいことはありますか?
今回は急遽企画した展示にも関わらず、5名の作家が出展してくださいました。
おかげで前回とはまったく違うバラエティ豊かな展示ができているように思います。
この場を借りて感謝申し上げるとともに、今後もこのような、お互いの想像力を刺激する機会を作っていけたら良いなと思います。
───来場者の方にメッセージがあればどうぞ!
短期間で急遽の展示となりますが、リアル・バーチャル両方でいろんな手段で観ていただける展示となっています。
これをきっかけに、今後の活動にもご注目いただけると嬉しいです。
今回の展示メンバーは、Discordサーバー「超現実倶楽部」で日々活動しているメンバーが中心となっています。
超現実(バーチャルやリアル)に関わる作家活動や技術情報に興味のある方は、一緒に活動して刺激を与え合えたら良いなと考えていますのでにくきゅうか影織さんまでお気軽にご連絡ください。
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