CLIP STUDIO PAINTで絵を描いていて、下書きを非表示にして、線画レイヤーだけタイムラプスを記録できたらいいな...と思って調べていました。


結論としては、タイムラプス機能はキャンバス全体をそのまま記録するため、あるレイヤーのみ記録する、ということはできないみたいです。


が、先に線画を完成させ、それを選択範囲として塗りつぶしていく、というトリッキーな技を使って実現してみました。



手順

1. タイムラプスを撮りたい線画を完成させる

まず、いきなり線画を完成させます。

下書きを非表示にして線画のタイムラプスを記録する方法
これは上向いてる魚です。えぇ。


2. 描いた線画の線の部分を選択

下書きを非表示にして線画のタイムラプスを記録する手順

メニューから、自動選択サブツール(星のステッキみたいなアイコン)を選び、線を選択します。


色の誤差によっては、線の部分を選択しても、うまく選択できないことがあります。
そういう時は、Shiftキーを押したまま、線以外の部分を選択して、Ctrl +shift+I(アイ)(Macの人はcommand + shift + I(アイ))で選択範囲を反転させると、もれなく線を選択できます。


全選択できてるか、確認のために、一旦Delete(Macの人はFn + delete)してみて、線がちゃんと全て消えるか確認しましょう。

確認できたら、Ctrl + Z(Macの人はcommmand + Z)で戻しておきます。


3. 線画レイヤーを非表示にする

今描いて選択していたレイヤーを非表示にします。
右下の目のアイコンをクリックして、隠しておきましょう。


そうすると、図のように、うっすら選択範囲の点線が見えた状態になると思います。

下書きを非表示にして線画のタイムラプスを記録する手順


4. 新規ラスターレイヤーを追加し、タイムラプスをオンにする

いよいよ撮影用の準備をします。

新規レイヤーを追加したら、ファイル > タイムラプス > タイムラプスの記録でオンにします。


5. 少し太めのペンで選択範囲の点線部分をなぞっていく

選択状態になっている線をなぞっていきましょう。


今回は、線を綺麗に順になぞるというより、端からだんだん現れてくるっぽい表現をしたかったので、上から太めのペンで塗りつぶしてみました。


ただ、この手順の場合、一筆書きで一気にぐりぐり塗りつぶしてしまうと、全然タイムラプスが撮れませんのでご注意を(多分、タイムラプスが線のはじめと終わりを認識すると1コマになっているから?)。


動画のように、少しずつ塗ってはペンを離し、塗ってはペンを離し...という風に書いていきましょう。



6. タイムラプスの書き出し

描けたら、ファイル > タイムラプス > タイムラプスの書き出しから、うまくタイムラプスが撮れているかチェックしましょう。


OKなら書き出して完成です!



まとめ

今回ご紹介したのは、トリッキーでちょっと面倒な手順かもしれません。

が、どうしても下書きを非表示にして線画のタイムラプスを記録したい!という人は、ぜひやってみてください。