あの人はおかしい!あの人のやり方、考え方は間違っている!最低!などと叫びたくなることがある。
そういう気分をそのままSNSに流したくなることもある。
でも、それをそのままぶつけても、あまりスッキリしないんですよね。
むしろ、その生の怒りをそのままSNSに放流してしまうことで、その文章を見た、繋がっている近くの人にダメージを与えてしまうこともあるかもしれません(工業廃水を流したところから、周辺の川や海が汚染されてしまうのと似ている)。
じゃあ、そんな時どうしたらいいだろう?
まず自分で自分に共感する
あの人はおかしい!間違っている!...などと言いたい時は、「そうだね、あの人はおかしいよ、間違っているよ」と共感してほしいことが多いものです。
だから、まず自分が一番に自分に共感する。
「とはいえ、あの人にも言い分が...」とか、
「とはいえそこまで言うのは鬼畜かな...」とか、
そう言う余計な手心を加えずに笑、とにかく一人で批判しまくるのです(外に出さずに、自分の中だけで!)。
あいつ最低だよね!馬鹿なんじゃないの?そうだそうだ!...と。
私の場合は、優しくなんでも聞いてくれる理想のキャラクターを思い浮かべながら、その人に延々愚痴るように、ひたすら紙に書いています。
なぜ怒りが湧いてきたのか?を考える
なんで、あの人に対してそんな風に怒りが湧いてくるんだろう?
おかしい、間違っていると指摘したくなるんだろう?
怒りは、自分の領域が何か外敵に犯された時に、そいつを追い払いたい、追い払わなければならないと感じる衝動と言えます。
だから、怒りを感じてしまうのは、あの人の言動が自分の領域を犯している、と感じたからなんですよね。
もし、その人の言動をOKだと認めてしまうと、自分の安全が脅かされる恐怖を感じるからかもしれない。
もしその人が「正しい」のだと認めてしまうと、自分の正義や思想が脅かされてしまう、と感じるからかもしれない。
もしその人のような考え方もアリだと認めてしまうと、自分を否定することになりかねない、と感じているからかもしれない。
そこまで分析できると、次に打つ手を考えられるようになります。
その被害は直接的?間接的?
その人の言動は、自分に間接的な害を与えるものでしょうか。それとも、直接的な実害を及ぼすものでしょうか。
具体例をあげてみましょう(以下の例はあくまで言説の一例で、結婚と勝ち負けを結びつけるという話ではありません)。
間接的な害とは、例えば、SNSで
「◯歳までに結婚できない人間は負け組!」
みたいな文章を見て、独身であることに引け目を感じるなど、たまたま目についたある主張が、自分の信じていることと反する、ということへのざわざわ感を起こす場合です。
直接的な実害とは、例えば、独身である自分に向かって、知人が面と向かって
「まだ結婚できていないアナタはかわいそう!」
と言ってきたとか、直接自分の大事にしているものや心にダメージを与えてきた場合です。
もしその人の言動が自分に間接的な害を与える場合、
自分の信じていることを否定されたようで怖かったんだな、でもこれはあくまでその人の叫びの垂れ流しであって、自分の領域にその意見をわざわざ取り込んで傷ついたりしなくてもいいんだな、と理解すれば、振り回されることなく適切に距離をおけるようになります。
もしその人の言動が直接的な実害を及ぼす場合、
逃げるかぶん殴るかして笑、実害がなくなるよう調整していけばいいのです。
まとめ
あの人はおかしい!あの人のやり方、考え方は間違っている!と叫びたい時は、
1) 怒りを一人で吐き出しながら、自分で自分に共感して
2) なぜ腹が立つのか分析して
3) 適切に距離を取り、対応する。
0 コメント