Twitterを見ていると、
「こんなひどいことがありました、本当に辛いです」
とか、
「こんな許されないことが世の中にはまかり通っているんだ!」
というようなツイートを見かけることがあります。
また、ニュースを見ていても、
「有名人がこんな許されざることをした!」
「世界の状況は絶望的だ!」
みたいな論調で解説されている様子を見かけることもあります。
こうした激しい論調ではなくとも、じわじわと感情を煽るような表現、というのは結構よくあります。
感情を煽る言葉の裏を見る
例えば、
「20人の怪我人が、病院に搬送されていった」ではなく、
「20人もの怪我人が、病院に搬送されていった」と書いてあれば、
「20人の怪我人が、病院に搬送されていった」ではなく、
「20人もの怪我人が、病院に搬送されていった」と書いてあれば、
たった一文字の違いなのに、後者の方が前者に比べて、そんなに多くの犠牲が出てしまったのか!というニュアンスを微妙に含むことになります。
さらに、「苦悶の表情を浮かべた20人もの怪我人が、病院に搬送されていった」などと書かれていれば、よほどひどい状況なのだろう...と思い描いてしまいますよね。
同じ状況なのに、切り取られ方、つまり文章表現によって、深刻さが大きく変わって見えてくるのです。
情報に感情を煽られそうな時は、少し遠ざかって、
「事実以外の、書き手の想像や憶測を元に、過剰な描写をされていないだろうか?」
「書き手の文章の修飾に気持ちが揺さぶられているのではないか?」
と考えてみることで、冷静に、気持ちを乱しすぎること無く情報と向き合えるのではないかなと思います。
まとめ
どの情報を選んで自分の中に取り入れるかは、自分で選べます。
あまりに辛く、強い感情を呼び起こすような情報に触れすぎると、気持ちが疲弊していくので、上手に取捨選択していきたいですね。
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