「幻想圖書館 電脳司書は拡張現実の夢を見るか」で展示中の作品について、相方のにくきゅうさんにインタビューしてみました。
───早速、作品について教えてください。
ミンククジラという18mくらいのクジラがいるんですが、その肩甲骨の骨格模型を、発泡スチロールと石粉粘土で制作しました。
東京駅の近くに、インターメディアテクという博物館があるんですけど、そこにミンククジラの骨格が展示されているので、それを元に作ったんです。写真撮影禁止なので、毎週のように通って目測して頑張りました笑
VRの方は、「昔の図書館」をモチーフに空間制作していて、そこにクジラの全身骨格をモデリングして置いています。影織さんの巻物も、合わせて展示しています。
希望の方は会場でVRゴーグルをかぶっていただければ、VR図書館内を歩き回っていただけますよ。
右上はVR図書館内風景 |
───作品のテーマはなんでしょうか。
リアルとバーチャルを同時に体験していただくことで、仮想空間の骨格標本に対しても、実体感を持ってもらえること、です。
VR空間で全身骨格を見て、改めてリアル空間で骨格模型を見ていただくことで、より大きさが伝わるというか。
───作品の見どころは?
ずばり骨の曲線美です!
───VRを使った展示の見せ方で、工夫されたことは何かありますか?
VRに馴染みのない方にこそ見てもらいたいと思ったので、ゴーグルをかぶった瞬間のインパクトを重視しました。
具体的には、クジラの真下にリスポーン(出現地点)を置いたことや、見ただけで迫力が伝わるように全てのサイズを大きめに作ってあることなどです。ギミックを使わずに歩き回るだけで楽しめるようにもしました。
骨を見上げて大きさを実体験できる |
───来場者の方にメッセージがあればどうぞ!
VRはハードルが高いと思っている方にこそ体験してもらいたくて企画しました。
いろんな分野の人がアイディアを出すことでVRの真価は発揮されるので、一緒に作っていけると嬉しいです!
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