例えば、デジタル絵を描こうとしたら、有料のツール(イラレやCLIP STUDIOなど)と無料のツール(FireAlpacaなど)があります。
また、切り絵をしようとしたら、エヌティーさんやオルファさんなどのカッターメーカーが出しているデザインナイフ・カッターマットと、百均のものとがあります。
さて、どちらを選んだらいいでしょう?
ツール選びのコツ
これまで自分がやってきた結論としては、
最初は無料のサービスや、安い道具を使って試してみる。
ある程度慣れてきて、物足りなくなってきた、できることが限られているという頭打ち感を感じたら、さっさと有料サービスやより高品質・高性能な道具に切り替える。
というのが良いと考えます。
理由1) 初期投資を抑えると、気軽に始められる
例えば、いきなり何十万もする機材を買わないと始められない...となると、
ちょっとお試しでやってみ〜よう!が難しくなりますね。
百均で買えるとか、無料ダウンロードできるとか、まず簡単に触ってみるのが可能だと、チャレンジのハードルが下がります。
理由2) 初期投資を抑えると、気軽にやめられる
例えば、いきなり何十万もする機材を買ってしまった...というと、仮に自分には合わないな、面白くないな、と思っても、やめるにやめにくいですよね。
最初に高額投資しておくことで、自分を後に引けない状況に追い込んでトライする、というやり方もあるとは思うのですが、
そうして努力や忍耐で取り組むのって、長期的にはちょっと大変です。
理由3) 無料のサービスは、機能がシンプルで初心者に優しいことが多い
サービスの無料版では、機能が限定されるというのはよくある話です。
が、その限定された機能だけでも、初心者にとっては十分であることが多いんですよね。
むしろ、いきなりなんでも使える有料版を使うと、どれがどんな機能か分からず、とっつきにくいことも多いです。
だから、まず無料版で一通り慣れてから、もっとやりたいことがある、物足りないと感じたタイミングで有料版に切り替えるというのがスムーズかなと思います。
上位互換製品への移行タイミング
しばらく使って、使い方に慣れてきた。
今後もそのツールを使って創作していきたい。
そんな中で、こう感じるタイミングが出てきます。
「うーん、少し不便かも。でも、工夫すればまだこの無料サービスも使えるし...」
「ちょっと使いにくさはあるけど、頑張ればまだこの安い道具も使えるし...」
と、思った時が替え時です。
廉価版(低価格バージョン)を使っていて感じるちょっとした不便さ、不満は、上位互換のものを買うと、大体解決します。そして大抵、
「こんな便利ならもっと早く変えとけばよかった〜!!」
となるんですよね。
廉価版を使い続けると、(本当は感じなくてもいい)使いにくさに慣れてしまうことがあります。
例えば、私の場合、ずーっとずーっと昔、切り絵をはじめたてホヤホヤの頃、カッターマットを使わずに、新聞紙を下に敷いて切っていました。
「まぁちょっとガサガサして切りにくいけど、結果切れるからいいじゃん!」
「だって新聞紙なら買わなくても手に入るし!それ使って気合いで切るからいいもん!」
とか言いながら。
そしてカッターマットを買って使ってみた瞬間、
「あ、なんだこの快適な切り心地。もう新聞紙には戻れない」
となりました笑
「もっと早く変えばよかったわ〜」
も当然の如くセットでした。
そして、使いやすいカッターマットで切る事で、線がより安定して綺麗に切れるようになり、切るスピードも上がったんですよね。
という事で、機能が物足りない、使いやすさに不満がある、もっといろいろできるようになりたい、と思った時が投資するタイミングです。
そこは気合いで解決すべきところじゃなく、さっさとお金を出して投資するところなのです。
まとめ
創作初心者のツール選びのコツは、
・最初は廉価版、無料版を使ってお試ししてみる。
・慣れてきて、物足りなさや使いにくさを感じ始めたら、上位モデルに切り替える。
というお話でした。
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