本屋さんで見つけた一冊。
佐藤雅彦「プチ哲学」を読んでみました。

「プチ哲学」というタイトルですが、哲学者の思想を紹介する本ではなく、普段の生活の中にある気づきを、見開きの可愛いイラストと短いコメントでまとめている本です。

中でも印象に残った小話を2つご紹介。

こちらは、価値を測る物差しはいろいろあるというお話。
寿命というものは一般的に時間で測るものですが、このトイレットペーパーは、寿命を時間ではなく長さだと捉え直しています。

「自分には価値がない」「自分の作品には価値がない」など悩む時にこの話を思い出すと、価値を測る物差しは自分で選べるということに気付いて安心できると思います。



こちらは、結果だけが目的ではないというお話。
好きな人と一緒に過ごすとか、バナナをお腹いっぱい食べるとか、そういった過程が本当に求めるものであり、結果だけでは無意味とわかります。

満足できる作品を作りたい、納得する生き方をしたいなど悩む時、そうした結果をいかにうまく、早く手に入れるかを求めがちです。
でも、あれこれ試行錯誤して創作したり、人やものとの出会いを楽しみながら生きたりする、その過程そのものが自分の求めていることだと気づけば、焦る必要はないとわかってリラックスして楽しめるのでしょう。

まとめ

一つ一つが短く、さくっと読めてじんわり心に残る一冊、おすすめです。