日本に帰ったらあれを食べたい、ここに行きたい、と色々思いめぐらせているところです。
馴染み深い日本の生活をとっても楽しみに感じながら、「憧れの生活を手に入れるだけが幸せではないのだな、新鮮な驚きに刺激を受けるだけが幸せではないのだな」と思ったんですね。
憧れと日常
例えば大金持ちになるとか、見知らぬ土地に引っ越すとか、仕事で新しいポジションにつくとか。最初は新鮮でも、そのうちそれが日常になっていきます。
イタリアに引っ越すタイミングでも、住み始めた当初はあそこに行きたい、これを食べたい、とわくわくテンション高く過ごしていたことを思い出しました。
しかししばらくいると、食べ物や見るものが当たり前になってきて、そういったわくわく感はめっきり減っていたんですね。
そう書くと、どんなステージにいっても、いずれ日常化して当たり前になってしまったら、何を手に入れようが、結局つまらなくなってしまうのかな、と考えることもできるかもしれません。
でもそうではなく、むしろ逆に、憧れと日常が地続きに幸せである、とも考えられるのではないかな、と思ったのです。