例えば、テスト勉強の前に掃除を始めてしまったり、作業に取りかからないといけないのにダラダラとネットサーフィンしてしまったり。
心理学的には、セルフ・ハンディキャッピングというそうです。
今回はあえて、その逆のお話です。
やるべきことしかできなくなるタイプ
展示会やアプリ開発の追い込み時期になると、私の場合、その最優先事項以外のことをちゃんとバランスよくできなくなります。ご飯作りが億劫になり、なんなら食べなくなり、あんまり寝なくなります。
やるべきことを完遂するまで、娯楽も休息も全部後回し。ゲームなどのやりたいことは終わったらやろうと心に誓い、ちょっと遊んだり休んだりしても、常にやるべきことを考えています。
たまに、寝ている間に夢の中で準備を進めることもあるくらい...笑
あと一人暮らしをしていた時は特に、部屋の散らかり具合も増大していき、めちゃくちゃ物が積み上がっていきました。
(そのせいで実家にいた高校生の頃は、「片付けとか家のこと何もしないで、勉強と自分のことばかりしていればいいと思うなよ!」ってよく怒られた)
目の前のやるべきことに全力を向ける結果、それ以外の生活全てが、最低限の生命維持さえしていればどうでもいい、みたいなモードになってしまうのですね。
極端か。ストイックか。苦行か。
いろいろツッコミが聞こえてきそうですが笑、本人としては、例えばゲームなどのやりたいことができないことより、やるべきことを終わらせていないということの方が苦痛なので、とにかくやる方向に振り切ってしまうのです。
あと、そもそも大好きなことだから、ここまで追い込みながらできる、とも言えるんですけどね。
やるべきことしかできないタイプのデメリット
このタイプだと、絶対にやるべきことをしっかり終わらせられるというメリットがあります。いつもやるべきことを先送りにしてしまう、と悩む人に、私のこのストイックモードの話をしたら、相当羨ましがられました。でも、このモードは自分が必ず後回しになってしまい、体調を崩したり、ストレスや疲労が溜まったり、同居人に苦労をかけたり...という致命的なデメリットもあります。
だからそういう人は、最初に書いた「テスト勉強の前に掃除を始めてしまうとか、作業に取りかからないといけないのにダラダラとネットサーフィンしてしまうとか」の時間をあえて持った方がいいのでは、と思ったのです。
やるべきことって、結局いつまでもなくならないんですよね。
だから、いつまでもそれに圧迫されて、やりたいこと、休むこと、楽しむこと、自分のこと...の優先順位をあげるのがとても難しいです。
一度、このストイックモードに入ると、なかなか戻すのも大変なので、意識的に緩めていくことが必要とも思います。
まとめ
やるべきことを前にして、つい別のことを始めてしまうタイプの人は、おそらく一定数いて、現実逃避してはいけないとか、まずやるべきことをしないと、という言説が広がっているのだろうと思います。でも、やるべきことを徹底的にやってしまう人にとって、その言説は逆効果で、苦しくなってしまうのではないでしょうか。
そういうストイックモードの人(同志よ!)は、あえてやりたいこと、休むこと、日々の生活を大事にする必要があるのだと思ったのでした。
ということで、ちょっと部屋を片付けてこようと思います。