転職、引っ越し、旅行。
未知の環境に身を置く時、新しいことにチャレンジをする時、「怖い!」という感情が湧いて、足がすくみ、逃げ出したくなることがあります。


「怖い」を全部ひとまとめにしていないか

チャレンジからなぜ逃げ出したくなってしまうか考えていたら、
「チャレンジするのは怖い。怖い体験をすると、魂が傷ついて、耐えられない」
…というような思いが浮かびました。

さらに考えていく中で、ふと「怖い」には種類がある、と気付きました。
たとえば、ホラー映画やスプラッタ映画を見た時の「怖い」。
たとえば、誰かに理不尽に怒鳴りつけられたり、人格否定された時の「怖い」。
などなど。

未知のことにチャレンジする時に感じるのは、上記の怖さとは違いますよね。
でも、「怖い」という一言にざっくりまとめてしまうことで、「怖いと感じるもの=私の心を深く傷つけるもの=心が痛いのは嫌だ=避けるべきもの」となってしまい、逃げだしたくなってしまっていたのだな、と気付いたのです。

ホラーやスプラッタ、理不尽な人格否定などに直面して深く傷ついてしまう場合、なるべく遠ざかって、あえて自分から受け取りにいかないようにする、ということが精神衛生上大事だと思います。

ですが、そういう好みでないものとは別に、もっとポジティブにチャレンジしたいことに対して湧いてくる怖さというものは、それを引き受けることで心が傷つくものではなく、むしろ心を豊かにしてくれるものではないでしょうか。
もちろんいっぱいドキドキして、死んじゃう~などと思うのですが、それはいつまでも残る傷や爪痕ではなく、ただの動揺、一過性の心の台風みたいなもので、飛び込んでしまえば中は意外と穏やかだったりします。

これまで心が傷ついた経験がある人ほど、怖さに敏感になりやすく、チャレンジを恐れやすいのかもしれません。
怖いからチャレンジやめた!というのも、心の安寧のための一つの手です。
でも、その怖い経験は心を傷つけるものではないのではないか?と気付くことで、新しい世界に一歩踏み出せるのではないかな、と思います。


まとめ

「怖いと感じる体験」の中身を見てみる。
それを引き受けることで、傷つくのか、豊かさを得られるのか。
怖さの先を見てみることで、嫌なものはNoと拒絶し、引き受けたいものはYesと受け入れていきたいです。