1年半くらい前、初めてARに触れた時、厨二病なので切り絵の魔法陣で幻獣召喚してみよう、と思ってやってみたことがあります。

このARはパソコンの中でしか再生できなかった上、結構シンプルだったので、Unityを覚え始めた今、モバイル版に焼き直してもう一度作ってみよう、と決めました。

今日の記事ではまず、下準備についてUnity+VuforiaでARプロジェクトを作成するところまでを備忘録的にまとめておこうと思います。


下準備の内容

1) 切り絵の魔法陣の作成
2) 表示するモデルの作成
3) Unity+VuforiaでのARプロジェクトの作成


1) 切り絵の魔法陣の作成

魔法陣を描いて切ります。


2) 表示するモデルの作成

Sculptrisで生成したモデルをエクスポート

※Sculptrisでのモデル生成法は今回触れません。
Sculptrisは、粘土をこねるように3Dモデリングをできる、無料ソフトです。
かなり直観的に操作できます。

生成したモデルのエクスポート方法は、以前以下の記事でご紹介しています。
Sculptrisの自作3DモデルをAR.jsに組み込む方法

この記事内の0)と1)の手順で、objファイルとpngファイルを生成しておきます(Unityではわざわざmtlファイルを生成する必要はありません)。


Blenderでモデルに動きを追加

Blenderを使えば、Sculptrisで作ったモデルを動かすことができるとわかりました。
Blenderも無料のモデリングソフトですが、操作がかなり複雑なため、初めての方はモデリング自体は先に挙げたSculptrisを使ってやることをおすすめします。

さて、動きをつけるための作業手順は、以下の記事でとてもわかりやすくまとまっていますので、そちらを参照してください。
【Blender】Sculptrisで作成したモデルをBlenderへインポートする
【Blender】メッシュにボーン(Armature)を入れてポーズ変更できるようにする
【Blender】ボーンを動かしてアニメーションを作成する

結果、こうなりました。
やったね!


Unityで使えるようモデルをエクスポート

Blenderで作成したAnimationをUnityで動かす (動物編)の「Unity用にExportする」の項目を参照するとよいです。


3) Unity+VuforiaでのARプロジェクトの作成

以下の記事が大変わかりやすくておすすめですよ。
Unity+VuforiaでAR(拡張現実)しよう

この記事をもとに、スキャンした切り絵を、ARをかざすためのターゲットとして登録して、とりあえず切り絵を検知したらCubeを表示させられるようにしましょう。


まとめ

さて、ここまでで下ごしらえは完了です。
次回以降の記事では、準備したモデルをARで表示させる方法と、ARの表示とともに音楽を再生させる方法について書きたいと思います。

第2回の記事はこちらから!