作ったものは以下の全9種。
同一の下絵を切って、着色方法をいろいろ変えてみました。
輪郭線を黒い紙で切るか、白い紙に着色して切るか、
体の部分の着色にパステル・水彩絵の具・アクリル絵の具・色和紙のどの画材を使うかで
組み合わせをいろいろ作ってみました。
ちなみに、パステルや絵の具での着色には、障子紙を利用しています。私は世界堂さんで買いましたが、Amazonなどでもいろいろ出ているようです(ノリつきのものでないかご注意を)。
1)黒輪郭×色和紙
2)黒輪郭×アクリル(濃)
3)黒輪郭×アクリル(薄)
4)黒輪郭×水彩絵の具
5)黒輪郭×パステル
6)色紙色輪郭
7)アクリル色輪郭
8)水彩色輪郭
9)パステル色輪郭
更にこれを白紙の背景・淡青の背景(水彩で着色)・濃青の背景(アクリル絵の具で着色)・黒紙の背景に合わせて、どんな印象になるかも調査しました。
一つずつ見ていきたいと思います。
1)黒輪郭×色和紙
王道の切り絵!という感じですね。すごく好きです。メリット
はっきりとした色が出るので、薄い背景色にも濃い背景色にも合う
切り絵らしさがある
色を組み合わせる作業がすごく楽しい
デメリット
黒い輪郭を切る→各パーツごとに色を合わせてちまちま貼っていくという作業工程のため、制作に時間がかかる
2)黒輪郭×アクリル(濃)
3)黒輪郭×アクリル(薄)
アクリル絵の具を多めの水で溶いて色を薄くしたものと、しっかり濃い目の色を付けたものの2パターン作ってみました。メリット
絵の具の溶き方で色の濃淡をつけやすい
ばーっと一面に色を塗って、それをべたっと一枚貼れば、1の色和紙着色方法より断然早い
デメリット
絵の具の水分を吸って紙がちょっと伸びることがある
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
4)黒輪郭×水彩絵の具
ふんわりとした印象を与えます。
メリット
淡い色で優しいイメージを伝えられる
濃い色の背景によく合う
ばーっと一面に色を塗って、それをべたっと一枚貼れば、1の色和紙着色方法より断然早い
デメリット
濃淡をつけにくい
絵の具の水分を吸って紙がちょっと伸びることがある
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
5)黒輪郭×パステル
水彩絵の具と似た印象になりますが、水彩よりもパステルのざらざら感を感じられます(写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが…)。
メリット
水に溶かないので、紙が伸びない
濃い色の背景によく合う
ばーっと一面に色を塗って、それをべたっと一枚貼れば、1の色和紙着色方法より断然早い
デメリット
濃淡をつけにくい
粉っぽい
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
…ここまでの黒輪郭線シリーズを、黒い紙に載せてみたらこうなりました。
黒×黒なので、輪郭線が消失して、目の部分が大分見づらくなりますが、色が引き立ちますね。
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
…ここまでの黒輪郭線シリーズを、黒い紙に載せてみたらこうなりました。
黒×黒なので、輪郭線が消失して、目の部分が大分見づらくなりますが、色が引き立ちますね。
6)色紙色輪郭
以下、輪郭線のみに彩色するシリーズです。まずは単色の色紙を使って輪郭を切るバージョン。
色紙色輪郭版はあんまり面白みがない表現になってしまったな、という感想です。
ですが、背景色の組み合わせによっては、生き生きした表現ができるかも
メリット
はっきりした輪郭線が目を引く
背景色次第で雰囲気がかなり変わる
デメリット
面白みに欠ける
7)アクリル色輪郭
メリット
はっきりした輪郭線が目を引く
絵の具の溶き方で色の濃淡をつけやすい
デメリット
絵の具の水分を吸って紙がちょっと伸びることがある
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
輪郭だけ残すので、図によっては、塗った後にかなりの部分を断裁しないといけないので、絵の具がちょっと無駄になる
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
輪郭だけ残すので、図によっては、塗った後にかなりの部分を断裁しないといけないので、絵の具がちょっと無駄になる
8)水彩色輪郭
メリット
やさしい色合いで濃い背景によく合う
デメリット
背景色が白いと全然目立たない
絵の具の水分を吸って紙がちょっと伸びることがある
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
輪郭だけ残すので、図によっては、かなりの部分を断裁しないといけないので、絵の具がちょっと無駄になる
絵の具の水分を吸って紙がちょっと伸びることがある
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
輪郭だけ残すので、図によっては、かなりの部分を断裁しないといけないので、絵の具がちょっと無駄になる
9)パステル色輪郭
メリット
やさしい色合いで濃い背景によく合う
水に溶かないので紙が伸びない
デメリット
背景色が白いと全然目立たない
粉っぽい
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
輪郭だけ残すので、図によっては、かなりの部分を断裁しないといけないので、パステルがちょっと無駄になる
色輪郭シリーズ、黒い紙に載せると本領発揮することがわかりました。
さらに、今回しっかりとは試しませんでしたが、色輪郭×色和紙着色×カラーの背景の可能性もありかな?と思いました。
ただ、それをやるとすると、輪郭の色とそれを台無しにしないような色和紙の着色組み合わせを考えて、地道に色和紙を貼り付けて、最後に背景色も慎重に考える…というかなり膨大なコストのかかる作品となりそうな予感がします笑
でも、それはそれですごく面白くて素敵な作品になりそうな予感がして、もう早速わくわくしているので、いずれ作ってみようと考えています。
粉っぽい
どのあたりにどの色が来るようにするか結構考えてから着色しないといけない
輪郭だけ残すので、図によっては、かなりの部分を断裁しないといけないので、パステルがちょっと無駄になる
色輪郭シリーズ、黒い紙に載せると本領発揮することがわかりました。
さらに、今回しっかりとは試しませんでしたが、色輪郭×色和紙着色×カラーの背景の可能性もありかな?と思いました。
ただ、それをやるとすると、輪郭の色とそれを台無しにしないような色和紙の着色組み合わせを考えて、地道に色和紙を貼り付けて、最後に背景色も慎重に考える…というかなり膨大なコストのかかる作品となりそうな予感がします笑
でも、それはそれですごく面白くて素敵な作品になりそうな予感がして、もう早速わくわくしているので、いずれ作ってみようと考えています。
画材について
色和紙は、徳島のアワガミファクトリーさんが出していた、60色入りのものを使っているのですが、どうやらいつのまにか生産終了になっていたようです…
今使っているのがなくあったら、これを使ってみようかな?と思っています。
パステルは、ダイソーの18色入りパステルの基本色・蛍光色+補助色を使っています。
パステルの発色については、以前こちらの記事にまとめたので、合わせてご覧ください。今使っているのがなくあったら、これを使ってみようかな?と思っています。
水彩絵の具は、プリモの固形の絵の具を使用しています。
さっと水に溶かすとすぐに使えるので便利です。
はっきりした原色ではなく、微妙で優しい色合いなのでとてもお気に入りです。