これまで何度か私の展示会を見に来てくれた後輩から、趣味の写真の初個展を開催することを決めた、とメッセージをもらいました。
連絡をもらえたことが嬉しく、同時にすごく楽しみだな、と思ったので、初心に帰って、はじめて個展を開催する人向けに、どんなことを準備したらいいのかを何回かに分けて書いてみようかなと思います。


個展を開くのに本当に最低限必要なもの

・展示場所
・作品

…逆に、これさえ揃えば、「個展を開く」という目的は達成できます。
めちゃくちゃシンプルですよね。

一つずつ具体的に見てみましょう。


展示場所

・探し方
展示会場はたくさんありますが、相場は1週間あたり数万円~数十万円とかなり幅広いです。
Rental Gallery.jpさんなど、ギャラリーの貸し出しをしているところを見て探します。
アクセスのよいところだと人を呼びやすいですが、その分高くなりがちです。
お財布と相談しつつ、雰囲気が合いそうなところを選びましょう。


・影織おすすめのギャラリー
River Coffee & Gallery(最寄駅: 南北線東大前駅)

初めて個展を開催した思い出のギャラリーで、これまで何度かお世話になっているところです。

カフェとギャラリーが併設していながら、ギャラリー部分がカフェとしっかり独立している!(さらにカフェ部分の壁にも飾れます)
お手頃なレンタル料金!
何よりコーヒーもレモネードもスイーツもめちゃくちゃ美味しい…!(ワンドリンク制をとってはいないのですが、是非とも味わっていただきたい)
というのがおすすめポイントです。

落ち着いた雰囲気のお店で、店主の川崎さんもとても穏やかな方なので、気持ちよく展示できますよ。


・申し込み
申し込み前に、下見がてら一回そのギャラリーに足を運んでみることを強くおすすめします。一般の来場者として行ってみるのも良いですが、事前にメールなどでギャラリーの見学のお願いをオーナーさんに入れておくと、会場の情報をより詳しく聞くことができ、スムーズです。ギャラリーのHPなどで確認して問い合わせてみましょう。


作品

・サイズと作品数
展示会場を決めたら、そのスペースのサイズを考えつつ作品を制作していきます。
多くのギャラリーでスペースのサイズを公開しているので、実際の壁の大きさを考えながら、そのサイズに合わせて作品の大きさや数を決めていくと良いです。

例えば、幅2mの壁にA5サイズの作品を1点だけ置く…と考えると、ちょっとぽつんと物寂しい感じがしますし、逆にA3サイズの作品を10枚くらい並べると、かなりみっちりしてしまう、とイメージできますよね(もちろんそういった視覚的な効果を狙うのもアリです)

私の場合、ギャラリーの壁の高さ・幅を家の壁にメジャーで測って目印をつけ、そこにB5, A4, A3など各種サイズの紙を置いてみて、どれくらい大きく/小さく見えるかを考えることがあります。

とはいえ、結局搬入してみて初めてわかることもあるので、あまり神経質になりすぎなくてもいいかもしれません。


・欲張りすぎないこと
準備していくうちに、「あっ、あれも入れたい、これも入れたい、もっと増やしたい」ということがよくあります笑
ですが、よりよい展示会にするためには、作品だけではなく、他にもいろいろ準備すべきことがあるので、想定した分作品を作り終えたら、一旦作品作りを置いて、後述の各種ツールを準備していくことをおすすめします。

このあたり、一人で準備すると(特に初めてだと)だいぶしんどいので、その準備が終わって、まだもう一踏ん張りいけそう!と思ったら、作品を追加するのも良いですね。
実際私の場合、初個展では、搬入完了後にもうひと作品作って、展示当日の朝、開場前にさっと追加しました笑


さらに個展をいいものにするために

個展を開くためにさらに準備すべきものとしては、

展示会宣伝用ツール
・ダイレクトメール(はがきサイズの、個展のお知らせですね)
・ポスター
・SNS(Twitter, Instagram, Facebook...)
・HP

作品・作家を紹介するツール
・キャプション
・作家の来歴
・展示概要(「はじめに」みたいな最初のご挨拶)
・名刺

来場者の記録を取るツール
・芳名帳(来場者にお名前を書いていただくもの) or 感想ノート
・アンケート

…などがあります。

これはまた別の記事でご紹介していきたいと思います。


まとめ

個展を開くとなると、すごくハードルが高そうで、何から準備をすればいいか迷いますよね。
ですが、作品と会場さえ準備すればとりあえず開けるぞ!と考えたら、少し楽になれるのではないでしょうか。

今日の記事では、本当に最低限の準備すべきものをお話しました。
でも、これだけだと、なかなかお客さんにきてもらうのは難しいですよね。
ということで、次の記事では、集客方法について書いてみたいと思います。