英会話、スイミング、ピアノ…なんでもいいのですが、習い事をしているとき。
「それすごくいいね」と誰かが声をかけてくれたことで、自信が湧いてきた。
そうしたらますます楽しくなり、ますます自信が湧いてきた。そうして芸を磨いていった結果、腕をさらに上げた。
わたし、うまくいってる。

逆に「そんなんじゃ全然ダメだ」と否定されたことで、自信喪失してしまった。
また次もうまくできなかったらどうしよう、と考えるほどに委縮してしまい、思うような力を出せず、さらに自信をなくして、結果を出せなくなってしまった。
わたし、うまくいってない。


例えば悩み事があるとき。
もうだめだ、という絶望の中で、友人が傾聴してくれたことで、気持ちが軽くなった。
状況は何一つ変わっていないけれど、希望が見えてきた。

逆に、すごく順調だと思っていたのに、誰かが「本当にそんな状態で大丈夫?」と不安を投げかけてきたので、なんだか不安になってしまった。
状況は何一つ変わっていないのに、目の前が暗くなってしまった。


どちらのケースも、よくある話ですよね。


うまくいっているかは気の持ちよう

よく考えてみると、上記の例で、誰かに評価を得る直前と直後という一瞬の間を切り取ってみた場合、技術自体のレベルが大幅に上下することは考えられません。
また、誰かに話す直前と直後で、環境や状況が一気に激変することもありません。
その一瞬で変わったのは、自分の気持ちです。
その自分の気持ちの揺れにより、「自分はできる/できない」という思い込みを強化していったことが、のちのち技術に影響していったと考えられます。

つまりうまくいっているか、いっていないかというのは、気分次第とも言えるのではないかと悟ったのです(大発見)。

そう考えてみると、なんだかうまくいっていないな~と感じる時は、実はこれでもうまくいっている状態とほぼ紙一重状態で、ただ気分だけが下降気味なだけなんだな、と気付くことができれば、他人の評価や失敗体験などに左右されずに前を向いて歩き続けられるのではないでしょうか。そうすれば、自然にマイペースに「うまくいっている」状態に持ち直すことができるのではないかな、と思います。


まとめ

心揺れること、よくあります。
けれど、気分をとっぱらって、客観的な技術や状況だけ見てみると、うまくいっている時とそうでない時の違いはほぼないといってよいでしょう。
だから、もうだめだ、うまくいっていないと絶望するときは、「これでもうまくいっているも同然」と視点を変えてみると、希望を持てるよ、というお話でした。