円を綺麗に切りたい時は、カッターを回さないようにすることが大事です(理由は後述)。
カッターではなく、別のものを回すことで円周をうまく切ることができます。


円を切る方法1) カッターでなく紙を回す

切ってみるとわかりますが、カッターの刃に力をかけやすいのは、刃の角度(図中赤矢印で示した部分)が15~75度くらいの時です。そこを外れると、だんだん切りにくくなっていきます。
切り絵で円を切り抜くコツ

特に、カッターの刃の向きが、青四角の範囲から外れると、全然力が入りません(左利きの人は左右反転します)。



円を切る場合、カッターだけを回してしまうと、回転中に刃がこの力の入りにくい向きに入ってしまいます。この状態で無理に切ろうとすると、うまく切れない上に、刃に無理な力がかかって折れやすくなるので、いいことがありません。
そのため、カッターでなく紙の方を回してあげることで、使いやすいカッターの向きを維持しながら切っていくのが大事になってきます。

紙を回す際は、カッターの刃を紙に突き刺したまま、少しずつ回していきましょう。
1/8円ずつ切っていくと、きれいな円になりやすいです。
切り絵で円を切り抜くコツ


円を切る方法2) カッターでなく人が回り込む

紙の大きさの都合などで、どうしても紙を回すのが難しいことがあります。
カッターに力をこめやすいのは、刃の角度が右下に向けて15~75度の時でしたよね。
ですのでその角度を維持できるよう、切る人が体勢をずらせばいいのです。

私の場合は、図のように4方向から切ることが多いです。
切り絵で円を切り抜くコツ

90度ずつ切るというより、1と2で半周ずつほぼ切り抜いて、3と4で残ってしまった部分を切り抜くという感じです。この1と2を抜く際は体を赤線の向き、つまりまっすぐにしていて、3と4を抜く際に、青線の向きになるくらいひねって切るのです。
切り絵で円を切り抜くコツ

体が赤線の方向に向いている時の1,2と、体が青線の方向に向いている時の3,4で、それぞれカッターがちゃんと切りやすい角度の範囲を保っていることがわかるでしょうか。


まとめ

円を切る時も直線を切る時も、カッターの使い勝手の良い角度を常に保てるよう心掛けることで、きれいに切ることができますよ。