前編・後編とお届けした「水底のα星」、楽しんでいただけましたでしょうか。
今日は本作のちょっとした裏話をご紹介。

切り絵のこだわり

普段、顔は黒いシルエットとして切らないのですが、今回は白抜きの顔に目を入れてみました。これもこれで表現としていいな、と思ったので、今後もやってみようかと思います。
とにかくちっちゃく繊細なものを作ろう、と思って作りました(個展の後、だいぶ気が抜けてしばらく切っていなかったので、がっつり集中して切りたいな~と思って)。いい感じにできたので、満足です。
「水底のα星」切り絵と一円玉の大きさ比較
一円玉とサイズ比較。
(お金をあがめているような構図になってしまった)


物語の生まれた経緯

最近お話を作る際、三題噺を簡単に作れる「アイデア作成アプリ」というものを使っているのですが、そこで、「α星とドリフトの切り絵」という組み合わせが表示されて、こんなお話になりました。
アイデア作成アプリ


「α星」は、原則として星座の中で最も明るい星を指す普通名詞ですが、名前がかっこいいという理由で物語中では固有名詞にしてしまいました。

「ドリフト」は運転技術としてのドリフトもありますが、漂う、流される、漂流などという意味もあります。(星が)夜空や海に漂っているという意味もかけました。