方法は2つ。
・物語の関連事項を調査する
・登場人物を増やす

***

個展に向けて物語をいろいろ構想を練っていたのですが、なかなか思い浮かばず、ちょっと焦っていました。
ストーリーをいい感じに書ける時、登場人物が勝手に動いたり話したりして、物語が進む感じがあるのですが、今回は無理にひねり出しているような、ぶつ切れ感の否めない進行になってしまっていたんです。

しかし、昨日一気に物語がまとまったので、今日はそのお話をしましょう。

物語の世界観や小道具について調査してみる

さっくりプロットは書けたけれど、そこから書き進められない場合、詳細がふわふわしていることが多いです。
例えば、「ここで事件が起こる!」と決めていても、その事件にいたる背景や、事件が起こる要因、設定などがふわふわしていると、つじつまが合わなくてうまく繋がらないのです。
そういう時、ベースにする世界観や小道具がある場合に調査してみると、それを物語を動かすカギとして使いやすくなります。

例えば今回書いているのは中世のギルドを舞台のベースにした物語で、「羊皮紙」がキーワードになりそうなのですが、
羊皮紙って当時どれくらいの値段だったんだろう?結構高そうだから、庶民の主人公が大量に羊皮紙を買うシーンはおかしいな。誰かに買ってもらおうか?貯金する?急に遺産が転がり込んで買えるようになる?
などなど、物語の筋を通し、繋がりをスムーズするのに役立つのです。

「いや、私はこの世に全く存在しない、ペペロップ星のムーアンという生態のピケピケという現象について書くんだ!参照できる著作などない!」という場合だとしても、動物学の本を読めば、動物の生態の描写を学べるかもしれません。あるいは、天文学の本を読めば、生物が存在できる惑星の環境の条件について知ることができて、よりリアルな物語にできるかもしれません。

ちなみに、日本語論文を読みたい場合はCinii Articlesがおすすめです。
このサービスでは、学術論文情報を検索できます。
基本的には、論文の掲載されている雑誌の情報や所蔵館の検索に使うためのデータベースですが、学術論文は大学が積極的に公開していることが多いので、無料で読める論文にリンクしていることも少なくありません。

このあたりの資料調査のコツの話は、また改めてまとめようかなと思います。

登場人物を追加してみる

昨日、こんなツイートをしました。


お店で主人公がマスターと話しているシーンで、騒がしいおっさんお客さんがやって来るシーンを書いたら、一気に動き出たんです。
主人公とマスター、2人の会話が膠着状態になりそうだったのですが、彼が入ってきたことで、場をわちゃわちゃしてくれたんですね。おかげで、思ってもみなかった方向に話が進んでいきました。
ちなみにそのキャラクターは脇役出演の予定が準主役に笑

物語が動き出したら、あとはどうなるか見守っていくだけです。

***

ということで、煮詰まった時は文献調査と登場人物の追加がかなり有効、というお話でした。