切り絵用紙選びのポイント
以前は、百均で買った色画用紙を切っていたのですが、ある日、折り紙を切ってみたら、あまりに薄くて切りやすくて、めちゃくちゃ感動して、「切り絵には紙の厚みも大事なんだな…」と気付いたんです。しかし折り紙は薄くて切りやすい反面、その薄さのため線がちぎれやすかったり、完成作品が壊れやすかったり、という難点がありました。
薄ければ薄いほどいい、とも言えるわけではなかったのですね。
切り絵にふさわしい紙の薄さ研究
紙の厚みは、kgで表されます(紙1000枚分の重さが何㎏になるか、を表しているそうです)。
一般的に、コピー用紙が70kg、週刊誌の表紙が90kg、厚手の模造紙が110kg、しっかりした商品パンフレット用の紙が130kg、ハガキが180kgと言われています。
ということで、先に述べた色画用紙がおそらく130kg程度、折り紙が25kg程度(カラペラピスという、薄い種類の紙で作られた折り紙だったんです)だったので、その間のちょうどよい紙探しをしました。
紙の色について
最近、実は黒い紙を使わなくなったんです(!)。
普段は群青と焦茶色の紙を使っています。
黒はメリハリがあってかっこいいのですが、もう少しやわらかい印象を伝えたいな、と思ったので、少し色が入った紙を使っています。
ぱっと見ると黒に見えるけれど、よくよく見て、黒い紙と見比べると実は違う…!という色が好きです。
焦茶の紙で切っていますよ |
影織イチオシの紙
ということで、こうして巡り合ったのが「ビオトープGA-FS」という紙です。銀座の紙の店、竹尾さんで購入しています。
ビオトープGA-FS。写真は竹尾さんHPより |
優しい風合いで、ざらつきを楽しめる紙です。
はじめて見かけた時、すっかりひとめぼれしてしまい、それ以来ずっとビオトープを切っています。
切りやすさと強さのバランスがちょうどいい厚さで、カラーバリエーションが豊富なんですよね。
厚さは60kg、色はミッドナイトブルーとダークブラウンのものを愛用しています。
この厚みのものだと、銀座竹尾さんの店頭では4つ切りサイズ(545*394mm)のもののみ取り扱っているようです。1枚95円です。(2017年12月現在)
まとめ
切り絵を始めた頃は、紙はとにかくコスパで選んでいました笑
が、色や厚みにこだわって紙を選んでみると、さらに世界が広がって楽しい、ということがわかりました。
竹尾さんには本当にいろいろな種類の紙があって、幸せな気持ちになります。切り絵をしている方は是非足を運んで、お気に入りの紙探しをしてみると良いですよ。