ですので、今日はそのからくりを考えてみましょう。
アスリートのたとえ話
例えば、アスリートは、強い身体や高い身体能力をもって競技に取り組みますよね。一方で、激しい運動で骨や筋を傷めたり、体に負荷がかかる分、大きなケガをしたりすることもよくあるわけです。
でも、ケガをしたアスリートに対して「体が弱いから、骨が脆いからそんなことになったんだ」とは言わないですよね。
それと同じことで、普段から心を使ってよく動かしている人は、それだけ傷つくこともある、と言えます。
先の論理に当てはめてみれば、傷ついたことを、弱いことと思わなくていいとわかりますね。いっぱい動かした分、ケガしてしまった、と考えればよいのです。
むしろ本当に心が弱い人だったら、落ち込んだり、嫌な気持ちになったりしたくなくて、その出来事や感情をシャットアウトし、見ないようにしてしまうのだそうです。
強い心だからこそよく休ませる
ただし、「心が強いんだから、これくらいの傷は平気にならなきゃ!」はまた少し違います。もう一度たとえ話に戻りますが、アスリートは体調管理や健康維持、精神状態に常に注意深く気を使っていますよね。捻挫したけれども、身体が強いんだからこんなことは気にせずに練習しなきゃ!とはならないわけです。そんなことをしたら、パフォーマンスが落ちてしまい、さらにはもっとひどい状態になってしまうかもしれないからです。
同様に、心をよく動かすからこそ、しっかり休息をとったり、リラックスしたり、自分の精神状態を整えてあげることが大事と言えるでしょう。
そうすることで元気になって、また明日からしっかり喜んで、しっかり落ち込めるわけです。
まとめ
冷静沈着で動じない人、多少のことでは傷つかずに平然としている人がうらやましく、すぐに心揺れてしまう自分が嫌だなぁと思っていたのですが、「しっかり落ち込む強さがある」と考えると、そんな自分を弱いと責めないでいられるのかなと思います。ということで、今日は「よく落ち込む」人は強い心を持っている、強いからこそ自分で優しくいたわろう、というお話でした。