影織の名刺
作家活動用に名刺を作りました。

曲がりなりにも切り絵作家、やはり名刺には自分の作品画像を取り込みたい!
ということで、今日は名刺作成にあたって画像を取り込んだ際のスキャナ設定のこだわりについてお話しします。

私のスキャナでは、取り込みモードで「写真」「文書」の2種類から選べるのですが、
私は「文書」モードでスキャンをしました。

というのも、「写真」モードだと、紙が浮き上がって出来てしまった微妙な陰影などもスキャンしてしまうんですよね。また、紙が必ずしも漆黒ではないので、微妙に灰色がかった黒色でスキャンされてしまいます。実際に紙に出力してみると、切り絵の鮮やかな白黒コントラストが出ないように感じました。
ただ、これはこれで優しい雰囲気になりそうなので、繊細さや優しさ、たおやかさが強みの作風の人は、このモードでのスキャンが合うかもしれません。

切り絵を「写真」モードスキャンした図
↑「写真」モードで取り込んだ結果がこちら。
「文書」モードで取り込んだ上の名刺の図より、微妙にうすい色です。


一方、「文書」モードはつまり、文書(=黒)を、地の面(=白)にいかにハッキリ際立たせて綺麗に見やすく印刷するか、ということに特化した印刷と考えられるので、切り絵のスキャンと相性が良いのではないか、と思います。
出力して見た結果、「写真」モードに比べると、紙の質感が損なわれてしまうのですが、その分白黒はっきりと線の力強さが伝わってくる画像になりました。
私は、どちらかといえばこの力強さ、凛々しさを前に出したいと考え、こちらのモードでスキャンしました。

作品を画像として取り込むと、どうしたって現物の風合いや雰囲気が損なわれてしまうものです。
ですが名刺は自分の顔のようなものですし、自分のイメージになるべく沿うように画像取り込みにもこだわるとよいかな、と思います。