A. 30分くらい自転車をころころ転がしてあまりよく知らない街を探検してみてはいかがでしょう。


場所に拠るとは思いますが、自分が住む都内では、
自転車10分で行ける距離≒徒歩20分で行ける距離≒電車1駅分くらいという感じです。
ですのでうまく方角を選べば、自転車で30分くらいというと、歩いて行くには遠すぎるけれど、電車でわざわざ降りた事はない駅の周辺、という距離感の場所に辿り着けます。



普段はなかなか足を運ばないようなところですので、見る風景に新鮮さを感じますし、
途中で細い道があったらどんどん入ってみると、小旅行をしているようなわくわく感を味わえます。

一方で、そうして走っていると、初めて来たはずの場所でも、以前どこかで見たのとよく似た景色に出くわすことがしばしばあります。

あぁ、あの公園、小さい頃親に連れられて行った公園そっくりだな。
あぁ、この店、以前旅先で見た店とそっくりの置物が入り口に置いてある。

すると、かつて見た景色に関連した記憶が、突然細部まで鮮やかによみがえってきて、暖かく懐かしい気持ちになることがあります。その気持ちを胸にひだまりの中を走ると、なんともいえないようなじんわりと優しい気持ちになるんです。

片道30分とはいえ、なんだかとても遠い所まで行って帰ってきたような不思議な気分になります。
新鮮さと懐かしさ、一粒で二度おいしいサイクリング、とても気持ちいいです。
年末年始に微妙に持て余してしまった時間の使い方としておすすめですよ。