「頑張る」「我慢する」は、時に大事なのですが、それで消耗していませんか?
使っている道具を整えることで、その頑張りも我慢もしなくて済む上に、今よりもっともっとパフォーマンスをあげられるかもしれませんよ、というお話です。


普段の移動は自転車で行なうことが多いのですが、ギアをシフトダウンしても漕ぐのが大変、まして上り坂はだいぶきつい…と感じていました。
それで、ふと思い立って自転車に空気を入れてみたら、ものすごくコロッコロ進むんですね。これまで毎日必死でペダルを漕いでたのはなんだったんだろうと。あー快適!

切り絵をしていて、なんだか切りにくいなー、刃がすべるし、紙の切り口がちょっと汚くなるし…と感じていました。
それで、ふと思い立ってカッターの刃を変えてみたら、驚くくらいスルスル切れるんですね。これまで毎日必死で切ってたのはなんだったんだろうと。あー快適!

…というように、
道具を少し整えるだけで、今までのあの苦難はなんだったのか、というくらいにスムーズに進むことがあります。

上で挙げたようなちょっとした不便さは、つい
「まぁ頑張ればいける」
「これっぽっちのこと、少し我慢すれば大丈夫」
と見過ごしてしまいがちです。ですが、その「ちょっとした不便」はつもりにつもって、気付いたら大きなげんなり感に成長してしまうことがしばしばあります。

弘法筆を選ばず、とはよく言われますが、弘法大師だって、筆は筆でも墨でがっちがちに固まった筆を使っていたわけではないでしょう。

道具のコンディションを最大限整えておくことで、道具がうまく使えない、というストレスによるエネルギー消耗を防げます。そして、それを使った行動(ここではサイクリングや切り絵ですね)に注力できて、よい結果を生み出す事ができるのですね。

切れ味の悪い包丁、すぐに倒れる化粧鏡、電池切れかけの電子辞書…調子の優れない道具は、探せば案外色々あるものです。取り掛かるのはちょっと面倒かもしれないですが、そこで起こした小さな変化が大きな快適をもたらします。
ということで、この週末は道具のメンテナンスにあててみてはいかがでしょう?