切り絵というのは「白と黒のバランスの芸術」と感じます。

例えば昨日作ったこの作品。


最初の下絵はこんな感じでした。
切り絵の下絵(白多め)


顔はいつも黒くすると決めているのですが、それ以外の部分、例えばエプロンを見ると、だいぶ白い部分が多く、さびしげで殺風景な印象を与えるかと思います。

ですので少しずつ、黒い部分を増やしてみました(間違いさがしみたいですね)。

切り絵の下絵途中経過①
塗った。

切り絵の下絵途中経過②
横線入れた。

切り絵の下絵途中経過③
消した。

丸、三角、四角、直線など、シンプルな模様を描き込むだけで、だいぶにぎやかになります。

図における白黒比は作者の好みで色々変わると思いますが、
私は、黒い部分の割合が白い部分の割合より若干多いか、同じくらいかな、というくらいのバランスがお気に入りです。
白い部分が多いということは、それだけ繋がっている線が少なく千切れやすいということでもあるので、黒い部分が多めだと安心、という理由もあります。

試行錯誤しながらお気に入りの白黒バランスをさぐっていくのは、下絵を描いていく醍醐味の一つかもしれません。