切り絵をしていると、輪郭を切り抜く時すごく気持ちいいですよね(えっ私だけ?)。
ですが、早く輪郭を切りたくなってもぐっと我慢して、
図の内部の切るべき部分を先に全て切り抜き、
最後に輪郭を切り取る、という方法をおすすめします。


理由は3つ。
①先に輪郭を切り抜くと、下絵を固定しにくいから
セロテープなどで固定する時、完成する図の部分に直接貼ってしまうと、はがす時にやぶれてしまうことがあったり、せっかく切り出した細い線の上にセロテープが残ってしまう事があります。切り落とす部分の上からセロテープを貼れば、しっかり貼れますし、はがす心配をしなくてすみます。

こんな風に切り出す部分に影響が出ないよう貼ります


②輪郭線が決まってしまうと、失敗した時に柔軟に対応しにくいから
切り進めていくとどうしても、あっこの部分は予定より切り過ぎた、ということがあります。
そんな時、切り抜いてしまった部分に合わせて元の下絵より輪郭をずらすことができます。
ですが先に輪郭を切ってしまっていると、そういった変更を加えるのが難しくなります。

③制作する中で傷みやすくなるから
制作中、切り絵をひっくり返したり、強く指で押さえて切ったりすることがよくあります。
その時に、細い線で繋がっている部分や細い線そのものを引っかけて、
折ってしまったり、ひどい時にはぶちっと切ってしまう事があります。
例えば下図で言うと、赤丸で囲った部分が傷みやすいです。

切り絵の傷みやすい部分


ということで、輪郭を切り出すのは最後の最後にしましょう。