モノトーンの切り絵は美しい。のですが、色を付けるとまた印象が変わります。
たとえば、この写真。

白黒の夏の切り絵

カラーの夏の切り絵

切り絵は全く同じで、片方はだ白い紙に載せたもの、もう片方は色をつけたものです。

私は半紙にアクリル絵の具で着色しているのですが、いきなりにゅるっと絵の具を出して塗り始めるわけではありません。
失敗したら絵の具無駄になっちゃうの嫌だから…笑

色つけに取り掛かる前には、どこにどの色をのせるか、吟味するとよいです。
服を買う前に試着するのと同じですね。

ということで、まずは色鉛筆で着色イメージの見当をつけてみましょう
といっても、切り絵をのせた上から直接色鉛筆で描き込むと、
うっかり汚してしまった時に消しゴムをかけるのがとっても大変ですよね。
ですので、ここでは切り絵を傷めないような方法をご紹介します。

①着色イメージがほぼ固まっている場合、鉛筆で描いた切り絵の下絵を直接色鉛筆で塗ってみて確認。
この方法がラクです。

②着色イメージが未定で、色々実験したいという時は、切り絵を薄手の白紙の下に敷いて色つけする。
切り絵を置いた紙をライトの下に置き光に透かすと切り絵が浮いてくるので、それをガイドラインにしながら色をのせます。
紙の下に切り絵を敷いている図

この時、色鉛筆でふんわり色をのせたら、切り絵は一旦どかしてあらためてしっかり塗るようにしましょう。上からあんまりがしがし描くと、切り絵が傷んでしまいますよ。
色つけの試行錯誤中の切り絵
色を塗ったら、こんな風に実際の切り絵を乗せてイメージを膨らませましょう

いくつかイメージができたら、切り絵を上から乗せたものの写真を撮っておくと、あとから比較検討するのに便利です。

さらに、改めて切り絵を白い紙に乗せてみて、やっぱり色は付けない方が良いかな?と比べるのもよいですね。

明日は、具体的な着色方法をご紹介します。