今日は、胴体部分の×の線の部分を取り上げ、切り絵のコツを紹介したいと思います。
わかりやすいように十字を切ってみました。
二つの十字を見比べてみてください。
右の方がきれいですよね。
きれいに見える理由は何でしょう。
…答えは、線の繋がり方の自然さです。
左側の、あまりうまくない図を拡大して見てみましょう。
図では、縦線の上部分と下部分が断絶しているのがわかるでしょうか。
また、横線の下ライン(赤線部)は揃っているものの、上のラインが揃っていないため、一本の線として繋がっているように見えません。
こうしたことが起こる原因として、表に貼ったトレーシングペーパーの上から切っていると、わずかに切る位置がずれてしまうことが挙げられます。
1ミリの誤差でも、特に小さな切り絵だと、大きなずれに見えます。
ですので、こういう線の交差を表現したい時は、切る際に紙を裏返すか、大型作品で裏返すのが難しい場合はトレーシングペーパーをめくって、残すべき線を直接目視しながら切ることをおすすめします。
そしてどの線がどう繋がっているかを意識しながら切ると、うまく見えますよ。